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お互いが体を向かい合わせて座ってる状態で。
ミンハオは赤い頬でニコニコしながら私を見つめていて。
この酔っ払いイヤだわ〜とか思ってたら、ふとミンハオの両手が私の両手をそれぞれキュッと握りしめてくる。
あれみたいに。えっと、あれ。クレックナーゲーム？
ユラユラ揺らしてくるから、まさにそれ。
何がしたいのかわかんなくてされるがまま放っておいてみる。
そしたら。
「A… はさぁ」
「んー」
「…自分の事を抱けない男、は嫌？」
「…はぁ？」
とんでもない質問に戦慄が走る。
と共に何を言わんとしているのか何となく察した。
そしてまた小さく絶望感、やっぱり私はどう転んでもミンハオのそういう対象にはなれないんだなって思い知る。
きっとこんな風に思うのは、帰省マジック？みたいな感じに違いない。
昔に戻った気がして、私の心も初恋を思い出しているだけなんだ。
絶望感なんて…しっかりしてよ自分。ジュンさん泣くよホントに…。
「嫌に決まってんじゃん。世の中の女の子はほとんどそうだと思います。以上」
ばっさり切り捨てて、この話がこれ以上続かないように釘を刺す。
でもミンハオはお構いなしに「だよね、でも、」とまた続きを口にする。
「めっちゃ大事にするのに」
「そんなに私って魅力ない？」
ミンハオの言葉は無視して、耐えきれず問い掛ける。
いい加減、そういう対象として見るのは無理って念を押されるの不快だ。とっくにわかってるもん。
キッと睨みつけると、ミンハオの顔から笑みが消え、暗く視線が床に落とされる。
「…だってさー…Aの事…抱いたりしたら…ヤバイから…」
「何がよ」
「…頭おかしくなる自信しかない…お前に狂って色々壊れる。傷付ける、と思う…」
「……何よそれ……」
…この人、自分が何言ってるか理解してるのかな。
してないか。酔っ払ってるもんね。
なら私もあんまり深く考えない方がいいのかな。本人どうせ明日覚えてないんだろうし。
…って、流すには些か問題発言すぎはしませんか？
「…抱きたいと思わないって言ったじゃん…考えた事もないって…」
声が震える。ミンハオからどんな答えが返ってくるのか怖いのに、問い掛けずにはいられない。
「考えた事なかった。でもお前が好きって言ってくれたから…想像とかするじゃん」
深く深く俯くから、その表情はもうわからない。
椅子の上で、私の手を握ったまま膝を抱え込む姿がやけに小さく見える。
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桜(プロフ) - テテテテさん» テテテテさん、読んで下さって本当にありがとうございます！楽しんで頂けたようで心から嬉しいです！またエピソード追加していきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします^ ^ (2022年7月9日 18時) (
レス) id: 3e22852134 (このIDを非表示/違反報告)
テテテテ - シリーズ、とても面白くて一気見してしまいました！！情景や感情の表現がすごく上手でとても楽しかったです(^-^) (2022年7月9日 11時) (レス) @page25 id: 7f77bb0a6b (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - apricot384さん» 楽しく読んで頂けてよかったです！放置してて申し訳ないですm(_ _)mひとつ連載のものが完結しましたので、こちらも再開していきますね！楽しみにして下さってありがとうございます^ ^ (2022年2月28日 17時) (レス) id: 3e22852134 (このIDを非表示/違反報告)
apricot384(プロフ) - 楽しく読ませていただきました！続きが気になります！更新ゆっくりでいいので待ってます꙳★*ﾟ完結してほしいです！よろしくお願いします！ (2022年2月28日 15時) (レス) id: 5c0405314d (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - かなさん» いるので、本当に嬉しい限りです！何回も読み返して頂けるの、幸せすぎます(；ω；)偉そうなんかじゃないですよ、ご指摘でもご要望でも、何かしらのお言葉を頂けるだけで嬉しいのに、いつも素敵なご感想ありがとうございます！幸せな気持ちです！ (2020年7月21日 23時) (レス) id: 7c3bd25805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nyar
| 作成日時：2020年6月30日 6時
