お説教 ページ12
.
お風呂に入ってリビングに戻ると、ジュンフィさんはソファーで静かに眠っていた。
毛布を深く被り、寝息もほぼ聞こえない。熟睡してるんだ。
寝不足って言ってたもんね。
ふと暫く放ったらかしにしていたスマホが気になりバッグから出すと、大量の着信&ラインメッセージ。
それは僅か1分前にも。
相手はいわずもがなミンハオで、内容もいわずもがな何で先帰ったのかとか、無事に着いたのかとか。
もう０時を回ってるんですが。こんな何回も…寝てたら迷惑ですけど。
一応ラインだけ返そうとメッセージ画面に触れた瞬間、また着信が。
でも相手はミンハオではなくミンギュ。
「もしもし」
『あ、A？もう家着いた？』
「うん。ミンギュはまだお店？」
『うん、週末だからめっちゃ客多くて多分まだ暫く帰れそうにない』
「それはお疲れ様」
『うん。まあ、帰ってたならよかったわ』
「どうせミンハオに言われて掛けてんでしょ？」
『うん。隣にいるから替わるわ。俺仕事戻る』
「え、ちょ」
『何で先帰ったの、A』
替わるなり速攻でお説教。まぁわかってはいたけども。
わかってはいても溜め息出るよ…
「…今日ちょっと酔いが回っちゃって。お店の休憩室で寝るのとか気を遣うし帰って寝たくて。お店忙しそうだったしミンハオが抜けたら大変でしょ？でもミンハオは帰るって言うだろうから言わなかったの」
『帰るに決まってる。次からは必ず言って。いないから探した』
「どこを」
『休憩室とかトイレとか。で、ジョンハニヒョンに訊いたら帰ったって言うからびっくりして電話したんじゃん』
「なにをやって…仕事中に…」
『Aの方が大事だから』
「……」
ーーーミンハオは私の事、ホントに好きじゃないのかな。
言ってる事はいつも完全に彼氏のそれなんだけど。
まさか実は知らないうちに私たちって付き合ってたりするの？
違うなら、どういうつもりでこんな事言うの？
喜んでばかりいる馬鹿にはなれない。
ミンハオが好き。ミンハオは？
「ミンハオさぁ…自分が何言ってるかわかってる？」
『…は？』
「ミンハオって何でそんなに私本意なの？私の事好きなの？」
『好きだけど。当たり前じゃん』
「恋って事？」
ああ、馬鹿！！何やってんの私は！！
それ訊く？何で返事をわかっていて自分からトドメを貰いにいくわけ？
やだ、言わないで、ミンハオ、言わないで…！
『違うよ』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 463人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜(プロフ) - bananalove0705さん» すみません、まだ空っぽなので一話でもアップできたらすぐにパス外しますね！少々お待ちください^ ^ (2020年4月10日 18時) (
レス) id: 5aafe05b98 (このIDを非表示/違反報告)
bananalove0705(プロフ) - 番外編のパスワード教えていただきたいです！ (2020年4月9日 23時) (レス) id: bc0232df0e (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - こゆきさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けてとても嬉しいです！頑張ってお話進めますね！ (2020年2月19日 17時) (レス) id: 5ee86f0a2e (このIDを非表示/違反報告)
こゆき(プロフ) - この話面白くて大好きです！ 更新がんばってください！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: cf5519a127 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - めぐさん» コメントありがとうございます！繊細なんて嬉しい！なかなかスムーズに進みませんが、楽しんで頂けるよう頑張ります！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2020年2月15日 2時) (レス) id: 5ee86f0a2e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nyar
| 作成日時：2019年11月30日 1時
