【d!】(っ'ヮ'c)＜うみゃ〜 (ページ3)

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その3 ページ3

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時は遡り、A大学2年生。初夏。

「Aちゃんいつも真面目に勉強しとんな」
『は、はぁ...ありがとうございます？』

絶賛面倒くさそうな男に絡まれていた。彼は確か鬱島大。同じ学部で女たらしらしい。知り合いが言っていた。

「Aちゃん、そないに勉強ばっかしてんと俺と一緒に遊ばん？」
『はい??』
「せっかくの大学生活なんやし」

この手の距離の詰め方は苦手なはずだった。でも、何故かそんな思いはしなかった。いや、むしろ心地よかった。

「どないする？俺は君の予定に合わせるで」
『....よろしくお願いします。』

もともと私は流されやすい性格だった。それに彼の話術も合わさってしまったら...もう断れなかった。

数日後。大阪、都市部の駅前。

「すまん。待った？」
『いや、私もさっき着いたばっかりなので..』

他愛もない会話をしながら2人で遊んで行った。ちなみにプランは、あまり大阪で遊んだことがない私のために大阪の定番のスポットをめぐってくれた。申し訳ない。

巡り巡って夜。観覧車の中で。

『今日はわざわざありがとうございました。いい所ですね大阪。』
「そう？そう思うてくれたならよかったわ」

そして頂上に行った時...

「なぁ、Aちゃん、1つお願い聞いてくれへん?」
『?はい。』

「俺と付き合ぉたってくれへん？」

単純な感想だが、嬉しかった。そして鬱くんは私の初めての彼氏となった。

暗転。

これ以上思い出してたらキリがない。それに

『あいつが女たらしってことを忘れなかったら…』

こんなん別れまで思い出してたら今日中に掃除が終わらない。早く家中綺麗にして早く寝よう。せっかく明日は遊びに行くんだ。