【d!】(っ'ヮ'c)＜うみゃ〜 (ページ2)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:1,023 hit

その2 ページ2

.

彼との出会いの少し前から整理しよう。

元々私は大阪の人間ではない。それにあまり都市というところには行きたくなかった。なら来んな、と思うかもしれないが、事情があった。

逃げたかったんだ。この世で最も恐ろしい奴ら(両親)から。

あまり揉めずに逃げる方法...上京しかなかった。中学生の私が思いついたのは。都市の朝の電車や人混みか両親、どっちを取るか。私はもれなく前者を選んだ。両親に将来東京で勉強や働きたいと言った。でも答えはNO。わかりきっていたことだった。

罵られた。思い出すのはよそう。せっかく落ち着こうとしたのに酷くなる。

そんな我が家の争いをどこから聞いたのかは知らないが、母方の祖父母が高校生は無理でも、大学生になったら大阪で良いならおいで。と声をかけてくれたんだ。

一筋の光が現れた。祖父母が神様に思えた。会ったことなかったから祖父母がどんな人かはわからんが。

祖父母の言葉の効果は絶大だった。元々成績がそこそこよかった私は無事高校、大学と進学することが出来た。

その分両親からの嫌がらせは増えたが。

本題に入ろう。

祖父母の家は大学にまあまあ近かったため、祖父母の家で暮らすことになった。
朝は祖母が作ってくれたご飯を食べ大学へ行き、夜はバイトし、帰り、色々済ませて寝る。
これほど贅沢な生活を送ったのは初めてだった。

そんな生活を続けて1年と少したった頃、初めて鬱くんと話した。