て ページ7
げんちゃんが置いていったたばこ、マルボロ。
私が今一番大嫌いなものなのにどうして
火をつけてしまった。
彼の匂いがした、げんちゃんの匂い。
あぁ、懐かしい。彼があまりにも美味しそうに
吸うから一本貰ったんだっけ。吸えないのに無理するなって笑われてむきになって吸ったんだよなぁ。
そんな事を考えながらひとくち吸ってしまった
でも、やっぱりむせた。
あぁ、そうだ。あの日も結局むせて吸えなかったんだ。自分ださいなぁ。彼を救えたことなんかあったのかな。
そう思うと涙が止まらなかった。
本音も出てきてしまった。
「もっとちゃんと私をみててよ！
もっとちゃんと」って言わなければ
君はまだ私のよこにいたのかな。
「もっとちゃんと君のことをみていれば
もっとちゃんと」って少し苦い君の匂いに泣いた。
今だけは泣いてもいいよね。
明日にはちゃんとお別れするから。
荷物を持って今までありがとって言うから。
今だけは。
三年間お疲れ様、自分も健一君も。
寝息とテレビの音が聞こえる部屋。
泣きつかれたA。
そして...。
...ｶﾞﾁｬﾝ
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にゃんたくろーす(プロフ) - 匿名希望：我妻さんさん» コメントありがとうございます！そういってもらえてうれしいです！ (2020年9月20日 16時) (
レス) id: 95ec18d83a (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望：我妻さん - 言えることは１つ。最高やん (2020年9月20日 16時) (レス) id: 590a3884b3 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんたくろーす(プロフ) - 名無しさん» わぁ！コメントありがとうございます！今から書きます！ (2020年9月20日 16時) (レス) id: 95ec18d83a (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 凄く言い作品でした。元カレ視点、幼馴染視点両方みたいです。 (2020年9月20日 15時) (レス) id: 63497d4fa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんたくろーす | 作成日時：2020年9月13日 12時
