悪魔で死神の僕は、何故か異能力とかいうのが使える世界にやってきた。( ﾟ ρ ﾟ )［文スト］［黒執事］［男主］

救執事―１ ページ26

〘セバスチャン視点〙

Aさんと話していると、声が聞こえた。
この声は、坊ちゃんのもの？…嗚呼…やっと私を呼ぶ事にしたのですね…。

シエル「僕は、此処だ!!早く来い!!セバスチャン!!!」

何処に居るのか分からなかった、坊ちゃんの力強い声が、今、
耳元で囁かれた時のように近くで聞こえた。

良く聞くと、他人の声も聞こえる。

？「貴様、何処の手の者だ。言え」

絶体絶命の大ピンチ…
といった所でしょうか。
早く呼べば良いものを…。

セバス「Aさんは田中さんの捜索をお願い致します。では」

町の中を猛スピードで行くのは流石に変に思われるかもしれないので建物の上を行く。
此処は異国…、否、異世界といったところですし、どんな輩が居るか、まだ分からない。
故に、そうするしかないのだ。

此処ですか…。

建物の上から、何やら先程の謎の声の主と思われる人物の服から繋がっている、
黒い縄の様な物で縛り上げられている坊っちゃんを見下ろす。

いや、縄…では無い…。なら蛇だろうか？

如何やら、被害者は坊ちゃんだけではない模様。
近くに気を失っている女性と、男性が居る。

私は、その黒い蛇の様な何かが坊っちゃんに襲い掛かろうとしたところで、
坊ちゃんを助ける事にした。

セバス「お待たせしました」

シエル「遅い」

その黒い蛇の様な物は意外と固く、引き千切ろうにも、千切れない。
なので、只々、握り締める形になってしまった。

？「…何だ貴様」

セバス「私は、あくまで執事です」

太宰「はぁ〜い、喧嘩はお終い〜」

どこからともなく、茶色のコートを着た男が現れ、
黒い、坊ちゃんを縛っていた男の肩に手を置いた。

すると、どういう訳なのか、掴んでいた蛇の様な物が消えていった。

？「貴方は、探偵社の…!!何故…？」

探偵社…という事は…
もしや、Aさんが言っていた、武装探偵社でしょうか。

となれば、先程の出来事も、納得がいく。

？「あ、きみー、良かったら負ぶって帰るの、手伝ってくれないかい？
そこの男の子も手当をしてあげるよ〜？？」

そう、探偵社の男は言う。
自分は執事。主の指示でなければ動けない。

セバス「どうしましょう？この方を一緒に運んでほしいそうですが」

シエル「…手伝ってやれ」

セバス「御意。
良いですよ。手伝います」

？「待ちなさい！生きて返す訳には…」

？「止めろ樋口。お前では勝てぬ」

樋口 と呼ばれた女性は反発する。

樋口「芥川先輩…！で、でも…」

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