悪魔で死神の僕は、何故か異能力とかいうのが使える世界にやってきた。( ﾟ ρ ﾟ )［文スト］［黒執事］［男主］

其の頃、少年はというと… ページ23

〘敦君視点〙

A「…！」ﾀﾞｯ!!

国木田「お、おい!!何処に行くんだ小僧!!」

敦「Aくん!!？？」

太宰さんの大金が懸かった前職を当てる事に夢中になっていたら、
Aくんがいきなり、外へ飛び出して行った。

何か思い詰めた様な…、嬉しそうな…、でもやっぱり、深刻そうな顔をしていた様な気がする。

太宰「トイレかな？((」

国木田「否、違うだろ!!〜〜小僧！捕まえてこい！」

敦「えぇ!!??何で僕!?」

国木田「良いからいけっ！喜べ初仕事だ!!」

敦「えええぇ〜〜…」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

太宰「私も行こうか？」

太宰さんが、自分を指で指しながら、にっこり微笑み、云う。

太宰さんと人捜しか…。

ありがたいけど無理かな。
だって、太宰さんも捜さなきゃいけなくなりそうじゃん！
心中がどうのこうのって、いつも云ってるから、
いつの間にか首つりとか、飛び降りとかされても困るし……。

敦「いいえ、お断りします…。
行ってきまーす…」

店の扉を開け、外へ向かう。

Aくん…、何処行ったんだ？

名前を叫んでみるが…返事なし。
そりゃそうか…。
あっちからしたら、見つかれば連れて行かれるんだもの。

何か…見つからなさそうな気がする…。

うーーん…。
反対の道を行こう。

そう思い、くるりと踵を返し歩き出したら、足に何かがぶつかってしまった。
……足に？
疑問に思いながらも、ぶつかってしまったので、謝る。

敦「…す、すみませ…んん!?」



足元に居たのは……――


―――めちゃ小さなおじ様でした。


良く見てみると、執事の様な格好をしている。
人形では無いのは明らかなのだが…何だろうこのおじ様…。

？「ほっほっほ。大丈夫です」

敦「うぅわあぁぁうあ!?」

急に、其のおじ様は等身大になった。
如何やら、普通に話しができる模様。

え…っと……
夢!?じゃ無いよね!?

A「あぁ!!田中さぁぁん!!」

敦「えっ!?Aくん!?!?の知り合い!?しかも…日本人の!?」

田中「これはこれはAさん。
昨日は珍しくお屋敷にみえなかったので、少々心配していたのですぞ？」

A「えへへ…。えっと、この子は敦君で、この方は田中さん」

敦「は、はぁ…。…こんにちは…」

田中「こんにちは」ﾆｺﾘ

僕が挨拶すると、優しく返してくれた。
色々謎だけど…良い人のようだ。

敦「あ、Aくん、さっきはどうして急に出て行ったの？」

第二十一話→←第二十話 その執事、召喚

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