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儀式 ページ23

side凛月

りんねの、泣き声がする。

全てを教えられたのだろう。

こんなことが、あっていいはずないのに。

どうしてりんねなの?

そうだ、りんねの身代わりがいればいい。

りんねの父は言っていたはずだ。

どこから狩ってきてもいいと。

ーガチャリ

外からの扉が開き、誰か入ってきた。

大きな男が、十字架を掲げていた。

男「月宮さん、始めますね。憎き者への復讐と我等の神への信仰の儀式を」

りんねの父は力なく頷き、りんねのほうを見た。

りんねはもう、全て諦めたように男の方へ一歩踏み出した。

まってりんね、行かないで。

そう言いそうになる声は抑えるしかなかった。

外は吸血鬼を嫌うものであふれていた。

その中心に大きな十字架が掲げられた台があった。

人々の手にある松明にこれから始まることはもうわかった。

なんでこんなに、酷いことをするんだろう。

どうしてりんねなんだろう。

俺は自分でも不思議な気持ちになる。

りんねが殺されて、いいわけがない。

凛月「ねぇ、ちょっと待ってください」

男がゆっくり振り返った。

同じように振り返った(りんね)の瞳は涙に濡れていた。

凛月「俺は吸血鬼です…だから、りんねは見逃してください」

りんね「…凛月っ、」

そう、俺は吸血鬼だから、りんねの身代わりになれるんだ。

これでいい、この選択は間違っていないはず。

りんねが救えるなら…

男「どっちでもいい。やることは同じだから。」

凛月「俺が行く。」

りんね「っ、そしたら、凛月は…?」

男はりんねを離し、俺の腕を引っ張って外に行く。

りんね、今までいっしょにいて、すっごく幸せだったよ…


りんねの未来にはこれからも幸せを。

儀式2→←生贄


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寝る子(プロフ) - にゃんこへ 久しぶりです、覚えてますか?シャルラとかミラとかの人です。気づいてくれるかなぁ……  小説、読んだよー! (2020年8月14日 13時) (レス) id: fadce6c5d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:せいにゃん*すとろべりー | 作成日時:2018年8月13日 0時

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