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情と執着。
そう、なの？
私が今まで感じていた感情は
好きという気持ちじゃなかったって事？
ベットの上で目を瞑り考える。
そんな時作ちゃんが私の頭を優しく撫でる。
そして私が寝ていると思っているらしく
小さな声で呟くように話し始めた。
作間『俺だったら大事にするのに。
Aさんだけ見てるのにな。』
A「っ…。」
作ちゃんは本当に暖かい子だ。
今まで自分は涼の事を好きだと
思い込んでいたけど
執着していただけなんだ。
作ちゃんにそう言われてから
考えたけど、その通りな気がして
急に心が軽くなった。
それから涼のことを考える時間が減っていった。
体重も少しずつ増え、いつのまにか
元の体重に戻っていた。
夜眠れないこともなくなり、
無事退院することになった。
涼の事を考えなくなった代わりに
気づいたら作ちゃんの事を考えるように
なっていた。
涼からの誘いはもう全て断っている。
お見舞いに来てくれても何も感じない。
作間『Aさん、元気になって
本当によかったです。また一緒に
仕事頑張りましょうね。』
A「作ちゃん、その事なんだけど
私仕事辞めることにしたんだ。
作ちゃんはもう一人前だし
私がいなくても大丈夫だよ。」
作間『え、そんな、せっかく
Aさんに近づけた気がしたのに。』
そう言って作ちゃんは涙を流した。
A「えぇ〜作ちゃん泣かないでよ。」
作間『だって、もうAさんに
会えなくなりますよね、仕事だって
もっと色々な事教えて欲しかったです。』
A「作ちゃん、今日私の退院祝いに
ご飯食べに連れてってくれない？
実はいいって言うと思って
もうお店は勝手に予約してあるの、笑」
作間『え、あ、はい！大丈夫ですけど
なんで急に？2人でいいんですか？』
A「うん。2人がいい。
作ちゃんに話があるの。」
作間『わかりました。じゃあ一旦帰って
支度してAさんの家に迎えに行きます。』
A「うん、じゃあまた後で！」
作ちゃんとの約束までに
やらなきゃいけない事がある。
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作者名：にゃんぽよ | 作成日時：2018年11月23日 21時
