黄色いチューリップ (ページ41)

今日:10 hit、昨日:1 hit、合計:47,242 hit

37 ページ41

.

作間『あれ？まだいたの？』

宮下『作間君こいつの本性知らないんでしょ～？

こんなクソビッチのどこがいいの？

涼さんにちょっと冷たくされたからって

今度は作間君って、笑

気をつけないと食べられちゃうよ～？』

A「ちが『消えて。』

宮下『え？』

バンッ
作間『いいから！消えろよ！！！』

看護師『どうされましたー？』

作間『あ、いえ、すみません。』

看護師『何かあったらすぐに呼んでくださいね。』

作間『Aさん、大きい声出して

すみません。体調どうですか？』

A「ん、大丈夫。ありがと。」

宮下『今度はか弱いアピールですか、笑』

作間『可哀想…』

宮下『どういう意味？』

作間『別にお前が橋本さんと何があるか

俺は知らないしどうでもいいけど

Aさんを潰さないと橋本さん

手に入らないの？』

作ちゃんって素の時の一人称俺なんだー

なんて私は意外と能天気なのかもしれない。

でもこんな風にいられるのは

作ちゃんが絶対守ってくれるっていう

安心感からだと思う。

宮下『別にもう私のものだし。』

作間『ふーん、じゃあAさんは

敵じゃないよね？もう辞めなよ。

こんなやり方見苦しいよ？』

宮下『うるさい！帰ればいいんでしょ！』

宮下さんは帰っていった。

作ちゃんが来てくれてから自分でも

驚くほど落ち着いたと思う。

作間『Aさん。やっぱり

橋本さんは辞めた方が…』

A「うん、わかってるけど

もう離れられないの。」

作間『Aさんは橋本さんの事が

好きだから離れられないんですか？』

A「うん。好き。」

作間『それは違うと思います。』

違う？

作間『Aさんの橋本さんへの気持ちは

単なる好きとかじゃなくて、

長く一緒にいた＂情＂と＂執着＂です。』

情？執着？

A「そんなこと、ないよ。

ちゃんと涼のこと好きだよ。」

作間『…そう、ですか。』

この空気に耐えられない。

A「なんか眠くなってきたかも。

ちょっと横になるね。」

作間『あ、はい！寝れる時にゆっくり

寝てください。僕は適当に帰るので。』

A「ありがとう、おやすみ。」

作間『おやすみなさい。』

.