黄色いチューリップ (ページ30)

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使う予定のない会議室で休ませてもらうことに。

手が震えて足に力が入らなくて

とてもじゃないけどすぐには帰れそうにない。

涼『A？入っていい？』

騒ぎを聞きつけたであろう涼がやってきた。

A「うん、大丈夫。」

涼『この前もなったって作間に聞いて、

今回も俺のせい、なの？』

A「あ、いや涼のせいっていうか

自分のせいなの。自業自得ってやつ！」

涼『ごめん。』

A「だーかーら！涼のせいじゃないよ。」

涼『……。』

A「ねぇ、嘘つかずに教えてほしいんだけど

宮下さんとホテル行って何したの？

ゲームじゃない、よね？」

涼『……。』

A「宮下さんに聞いたよ？

宮下さんが嘘ついてるならそれでいいんだけど。」

お願い、嘘って言って！

涼『…ごめん。』

A「えっ？ごめんって何？

宮下さんの話が合ってるってこと？」

涼『うん。嘘ついてごめん。

でもAがこんな風になって

俺、怖くなった。もう宮下さんとは

終わりにするから、元気になって。』

A「涼…わかった。

でもこれで最後だよ？」

涼『うん、連絡先ブロックして消すから見てて。』

たしかに涼は宮下ほのかの連絡先を消した。

どうしても嫌いになれない。

もう一度涼を信じてみてもいいですか？

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