【ヒロアカ】依存症白猫ちゃん (ページ11)

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＜爆豪＞

教室に戻るとあの猫女が居た。

ポニーテールの女に眠そうに手を振って

『ばい、ばぁい…』

━━━…ﾊﾞﾀﾝｯ!!

そのままぶっ倒れた。

結構な音が教室に響き、視線がそちらへと集まる。

言ってもまあ、数人しかもう教室にはいなかった。

『う"ｯ……し、ぬ……』

そう言って起き上がろうとする倒れた本人。

現実では起こりうる事にやっと正気に戻った。

爆「ンだよ！？うるせぇなぁ"！！！」

そう怒鳴ると涙目にしながらこちらを向く

『ごめ…ｯ…なさ…』

なんだコイツ。メソメソしやがって。

屈んで額を両手で抑えている猫女の手をどかす。

爆「お前、血出てんぞ」

血が出ている額を指でつついた。

猫女は痛がる顔をした。

『!?……しんじゃ…う!!』

死んじゃう。死んじゃった。と声を出しながら、額を両手でまた抑えている。

騒がしい奴だなと思い

立ち上がって帰る準備をした。

『ばく…ごうく…んっ!!』

爆「あぁ"？」

急に袖を掴んできた猫女に目をやる

『たいほ…で…す…署まで…どうこ…う…』

意味わからん言葉を発したかと思ったら

そのまま背中へよじ登ってくる

爆「何してんだお前！落ちろ"！！」

体をこれでもかと振り回す。

『やだｯ……はや…く……かえ……』

必死にしがみついてきた猫女はそのまま眠りについた。

爆「おい！起きろ！おい！！」

呼びかけても起きる気配すらない。

最悪だ。

教室にはもう俺ら以外誰もいなかった。

爆「クソが！！」

生憎この猫女の家は知っていた。

何せ俺の家の近所だったからだ。

いくら解こうとしても解けない細い腕をそのまま猫女を背負って帰る。

なんでコイツこんなに細っちいのに力あんだよ。

暫く道を歩いていた。

急にピクっと身体が動いた。

爆「起きたのか"？」

少し顔を猫女の方に向ける。

『た…ぃ…ほ……』

どうやらこの猫女は俺を夢でも逮捕しているらしい。

爆「この野郎…」

猫女を家に届けて自分の家へ帰った。

爆「最悪だ…」

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