頑張りたいこと ページ25
｢私に、戦い方を教えて欲しいの！！｣
｢…はぁ？｣
突然のお願いにびっくりしたのか気の抜けた声を出すゾロ
｢このままだと敵と戦うってなった時に、私だけ足でまといになっちゃう。神様から貰った悪魔の実はなんの能力があるのか、どう使うのかも分からないままだし、せめて自分の身くらい守れるようになりたい！｣
王女様のビビでさえ戦えた。私は平和な時代に生まれて、戦ったことなんてもちろんないし、運動神経もそんなに良くないし、何かスポーツをやってた訳でもない。
誰かに教わるにも、10代で海に出てる人が沢山いるこの世界で何も出来ない人間なんて多分居ない。
｢…そういうことなら教えてやってもいいが…刀…持ったことあんのか？｣
昨日話した時に、前の世界には戦争こそあったものの、自分たちの国は関わってなくて、ずっと平和で、血が流れる争いはほとんどなかったということを教えていたので、すぐに納得はしてくれたけど…
｢も、もてるもん…｣
いざ借りてみるととても重くて、剣先が上を向かない…
｢…刀は無理そうだな…とりあえず筋トレから始めるか？？｣
お前一人くらい守ると言ってくれたけど、お前がやりたいならと、筋トレのメニューを考えてくれた。
｢まずは腹筋50回やってみろ。｣
ゾロからしたらウォーミングアップにもならない回数だけれど、私にとっては未知の回数だった
｢いーち…にー…ぃ…さぁーーーっはぁ…はぁ｣
まさか…こんなに出来なかったとは…
日頃猫背で絵ばっかり描いてるので、筋肉とは無縁だったからなぁ…
｢………よし、今度は腕立て…してみるか…｣
あまりの出来なさに、ゾロも困惑している
｢いーーーーーーっはぁ…はぁ…なんでーー｣
腕立てに至っては1度も出来なかった…正直悲しい…
｢腕立てなんて赤ん坊でも出来んぞ…お前そんなんで戦えんのか？能力の使い方を調べた方が早ぇと思うんだが…｣
流石のゾロも呆れてしまった
｢ごめん…こんなんじゃ迷惑だよね…戦えないのに海賊だなんて…｣
私には無理だったのかな…海賊…
｢毎日｣
｢え？｣
｢毎日10回だ！腕立ても腹筋も、出来なきゃ出来るまで時間を変えてやれ！それが楽々できるようになったら今度は20回だ！それが出来るようになったら…稽古、付けてやるよ。｣
ありえんという顔でだったけど、ちゃんと私の意思を尊重して提案してくれてるのがわかって、困らせてるのに失礼だけど、すごく嬉しかった。
｢うん！私頑張る！！ありがとう！！｣
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黒バイ - ゾロかっこいい。作者様は天才ですね！これからも楽しみにしています。自分のペースでいいのでこれからも頑張ってください。応援しています。 (2017年4月19日 15時) (
レス) id: d571ecbf9e (このIDを非表示/違反報告)
赤い桜模様の猫 - 凄くキュンキュンしました♪続きお願いします！ (2016年5月21日 7時) (レス) id: 6c9b20ae92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ころべぇ | 作成日時：2015年12月3日 23時
