知らなかった… ページ22
マストを降りると声をかけられた
「アカネちゃん。おはよ！」
振り返るとサンジさんがニッコリと笑って立っていた。
「サンジさん！おはようございます！ご飯の準備ですか？手伝いますよ！」
トコトコと駆け寄ると優しい顔で
サ「大方準備は終わってんだが…！そしたら俺の話し相手になってくれねぇかな？今お茶入れるから！」
私をキッチンへ案内してくれた。
テーブルに座ると暫くして湯気が立っているカップが目の前に置かれた。
サ「お待たせいたしました。お嬢様。ミントベースのオリジナルティーでございます。」
執事さんみたいに手を胸に当ててお辞儀をする姿は王子様みたいで、思わず見惚れている自分がいた。
ひとくち口に入れるとスーッとミントの香りが鼻に抜けていく、朝飲むのにぴったりなスッキリした味だった。
「美味しい！！サンジさん！美味しいです！」
初めて飲む味にテンションが上がって思わず椅子から立ち上がるが…
ガタンｯ
サ「っと…急に立ったら危ないよ？怪我はない？」
ワンピースの裾が椅子に引っかかってしまって椅子ごと倒れそうなところをサンジさんが支えてくれた。
「す、すみません…美味しいって早く伝えたくて…」
本音をポロッと口にする
サ「…ありがとう…」
心底嬉しそうに私に微笑みかけてくるその顔はいつもマンガで見ていたハートの目なんかじゃなくて、優しさとか愛情に溢れた素敵な男性の目だった…
「ｯ…」ドキッ
不覚にもドキッとしてしまった…サンジさんってこんなにかっこよかったんだ…
サ「ん？どうした？やっぱりどこか痛い？」
何も話さない私を心配してサンジさんが顔をのぞき込んでくる…
これ以上は流石に心臓が持たない！
「わ、私！みんなを起こしてきますね！！」
サンジさんの腕から逃げるようにしてキッチンを出た…
サ「少しは意識してくれてるってことか？それなら嬉しいんだけど…」
サンジさんの声が私に届くことはなく、朝の空気に溶けていった…
ル「めーーーしだーーーーー」
ルフィくんの声を目覚まし代わりにみんなが起きてきた。私は女部屋に2人を起こしに戻ったんだけど、既に二人共起きていて私が居なかったから心配したと怒られてしまった…
見張りのゾロ以外が席に着くとサンジさんがテーブルに美味しそうなご飯をいっぱい出してくれる…待ってましたとばかりにルフィ君たちがガツガツと食べ始めた
ガチャ
ゾ「おい！水くれ！」
遅れてゾロもやってきた
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黒バイ - ゾロかっこいい。作者様は天才ですね！これからも楽しみにしています。自分のペースでいいのでこれからも頑張ってください。応援しています。 (2017年4月19日 15時) (
レス) id: d571ecbf9e (このIDを非表示/違反報告)
赤い桜模様の猫 - 凄くキュンキュンしました♪続きお願いします！ (2016年5月21日 7時) (レス) id: 6c9b20ae92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ころべぇ | 作成日時：2015年12月3日 23時
