朝焼け ページ18
クークークー
「ん…んぅ…？」
翌朝聞きなれないカモメの声で目覚めた。
そっか今、海の上なんだっけ…。
窓から外を見るとまだ薄暗かった。
「お日様まだ登ってないんだ…」
こんな時間に自然と目が覚めたのはいつぶりだろうなんて考えながら寝ているふたりを起こさないように部屋を出た。
「んーーーー！」
めいっぱい伸びをして大きなあくびをする。
ふと上を見ると見張り台が見えた。
「今日の不寝番、誰なんだろ…」
急に気になってしまって…ビクビクしながらもひとりではしごを上った。
−−−−−−−−−−
「ゾロ…？」
見張りはゾロだった。思えば昨日の宴のあとみんな酔いつぶれて寝てしまっていたわけだから、お酒に強いゾロがここにいるのは不思議ではない。
ゾ「うぉ！！アカネ…。(やっぱり気配を感じねー。何なんだこいつは…)」
「あっ！ビックリさせちゃったよね…ごめんね！」
ゾ「いや…別にいいんだが…。あー…そんなとこいねーでこっち来いよ。」
ゾロは座っているベンチの隣の席をポンポンと叩いて私を呼んだ。
「じゃあ…お言葉に甘えて…。」
そのまま隣に座った。
ゾ「(ｯ近けぇ…)ど、どうした？眠れなかったのか？」
「ううん。早く目が覚めちゃって…。」
ゾ「そうか…。」
それきり二人とも何も話さなくなってしまった。
けど嫌な沈黙ではなくてむしろ…
(ゾロといると安心するな…)
(こいつといるとホッとする…)
そのまま二人で黙って座っていると…
ゾ「あ…おい！アカネ！外！」
「え？…わぁ…綺麗…」
見張り台から見えたのは綺麗な朝焼け…
ゾ「俺…今日不寝番で良かったわ…」
「え？」
いきなりポツリとゾロが呟いた
ゾ「こんな綺麗なもんお前と一緒に見られたからな！」
「ｯゾロ…」
そんな優しい顔で見つめないでよ…
そのかっこよさは反則だよ…
ゾ「なぁ…お前のこともっと知りてぇ…聞いてもいいか？」
ゾロの言葉に照れているとまた顔を赤くさせるようなセリフが聞こえてきた。
「え？！あ、うん！もちろん！」
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黒バイ - ゾロかっこいい。作者様は天才ですね！これからも楽しみにしています。自分のペースでいいのでこれからも頑張ってください。応援しています。 (2017年4月19日 15時) (
レス) id: d571ecbf9e (このIDを非表示/違反報告)
赤い桜模様の猫 - 凄くキュンキュンしました♪続きお願いします！ (2016年5月21日 7時) (レス) id: 6c9b20ae92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ころべぇ | 作成日時：2015年12月3日 23時
