Coffee 3 ページ3
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それから彼女から様々な話を聞いた
生徒との他愛無いやり取りやこのマンションの住人について
ゴミの出し方なんかも色々教えてくれた
彼女との時間の流れは不思議と緩やかで、酷く居心地が良かった
ふと自分が無意識に煙草の火を消して彼女の話に夢中になっていることに気が付いた時、彼女の部屋から小さくだが綺麗な音色が聞こえた
これは、オルゴール?
自動で鳴るオルゴールに意識を向けていると、彼女は寂しそうな笑みを浮かべた
「残念だが、今日はここまでにしよう。身体が冷えてしまうといけない」
自分の腕時計で時間を確認すると、なんと40分もベランダで過ごしていた
季節は秋から冬に移り変わる頃で、昼はまだ気温もそこそこあるが、夜は肌寒い
ジャケットを脱いだYシャツの自分と、七分袖のTシャツの彼女は少々装備が悪い
もう少し話したかった…
そんなことを自分が思うなんて予想出来ず、思わず口元を手で押さえた
その間に彼女はマグカップに入っていた何かを飲み干し、小さく息を吐く
………色っぽいなんて思ってなどいない
「あぁ、そう言えば名乗っていなかったな。
「風見裕也です。こんな形の挨拶で申し訳ありませんが…」
「気にするな。それに歳もそんなに違わないと思うから、敬語じゃなくていい。普通に接してくれる方が嬉しいな」
若々しい、とは言わないが彼女は美しい顔立ちで老けているようには見えなかった
30歳である俺の見た目を彼女…鏑城さんが間違えるとは思えなかった
「…女性に聞くのは大変失礼だとは思うんですが、年齢を聞いても?」
「今年で35だ。歳相応に見られたいものだな」
「と、年上なんですか!?落ち着いている方だとは思いましたけど…!」
「年下か、まぁ気にするな。歳なんて生まれたタイミングの話だ。敬語は自分が敬いたいと思う相手に使う礼儀の言葉、隣人に使う言葉ではないと私は思うぞ」
そう言って悪戯に微笑む鏑城さんにまた動悸が激しくなり、寒い筈なのに体温が上昇する
顔を見られまいと伏せていると、鏑城さんは柵から離れて顔を隠した
「…あぁ、そうだもう1つ」
「はい?」
「コーヒーは、嫌いか?」
「…好き、です…が?」
"じゃあ明日も会えるな"
声だけしか聞こえなかったが、彼女の微笑が目に浮かんだ
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
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サリー(プロフ) - アイスさん» コメント有難う御座います。最高だなんて言って頂けるとは思いませんでした…( ゚Д゚)ゼロの執行人じゃなくて自分は純黒のナイトメアを見て風見さん小説を書こうと思いました。至らぬ点があるかと思いますが、これからも宜しくお願いします。 (2018年6月29日 8時) (レス) id: eaa03fccd8 (このIDを非表示/違反報告)
アイス(プロフ) - この作品最高です!ゼロの執行人を見て、風見さんの虜になってしまいまして...(;゜゜)夢主ちゃんもとても綺麗な方なんだろうといろいろ想像しながら読んでます!これからも更新頑張ってください(´∇`) (2018年6月27日 1時) (レス) id: 59932edfba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サリー | 作成日時:2018年6月13日 17時