Coffee 2 ページ2
.
"「…あぁ、アンタが"オトナリサン"か」"
マグカップを片手に横目でこちらを見る、鮮烈で美しい赤色の長髪の女
壁を挟んでいるため、少し距離があるが身長は俺の少し下ぐらいある
推定175cmといったところか
柵から身を起こして2人を隔てる壁まで近付き、柵に寄りかかる
その流れる動作に終始釘づけになっていると、女は長い前髪を手櫛でかき上げて笑った
「珍しい色だろ?この国じゃ」
「…ぇ、あ…はい」
「祖母がフランス人でな、髪と目の色を譲り受けた」
話し掛けられたという現実を一拍おいて受け入れる
柵の外に流して夜を
クォーター、それなら髪色も目の色も納得する
親よりも祖父母やそれより前の人間に似る事は割とよくある
暗い夜に彼女の赤髪はゆらゆらと揺れ、思わず目が追ってしまう
そして目が追った先には、彼女の魅力的な微笑が待ち構えている
落ち着くために一服している筈が、動悸を激しくさせてしまっている
落ち着け、ここ最近忙しかったから疲れてるだけなんだ…
そう自分に言い聞かせて漸く落ち着いた頃、女が喉を鳴らして笑った
女性らしくない笑い方だが、不思議と不快感や違和感を感じない
むしろ飾らない自然な姿だと好感を持てる
「ククッ、あぁ悪い…。疲れたって顔してるから、相当お疲れなんだなって思って」
「…えぇ、お蔭で引っ越しの片付けがまだ終わってません」
「確か、5日程前に引っ越してきたんだったか」
「よく覚えていますね…」
「これでも人に教える職に就いている人間でな、記憶力はそれなりにある」
「教師なんですか。外国語など?」
「いや、歴史だ。見えないだろ?」
「……すいません、見えませんでした」
「謝る必要なんてないさ。道端で声を掛けられる時は決まって英語だ。答えられる範囲外だったらどうしようかと内心ヒヤヒヤしたものさ」
「フ…ッ」
落ち着いた物腰だが、外国の血の影響か感情を顔だけに留まらず身振り手振りで表現する
どこか異国の情緒が伝わる彼女の話し方に、俺はどんどん引き込まれていった
.
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
63人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サリー(プロフ) - アイスさん» コメント有難う御座います。最高だなんて言って頂けるとは思いませんでした…( ゚Д゚)ゼロの執行人じゃなくて自分は純黒のナイトメアを見て風見さん小説を書こうと思いました。至らぬ点があるかと思いますが、これからも宜しくお願いします。 (2018年6月29日 8時) (レス) id: eaa03fccd8 (このIDを非表示/違反報告)
アイス(プロフ) - この作品最高です!ゼロの執行人を見て、風見さんの虜になってしまいまして...(;゜゜)夢主ちゃんもとても綺麗な方なんだろうといろいろ想像しながら読んでます!これからも更新頑張ってください(´∇`) (2018年6月27日 1時) (レス) id: 59932edfba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サリー | 作成日時:2018年6月13日 17時