【nightmare!sans】メア様しかいない反応集Repeat!×2

R:貴方が自ら命を絶った ページ14

｢A...何で俺は...ｯ｣

ある日、Aが死んだ。

彼女はこの数ヶ月間、ずっと精神を病んでいた。

そんな事とっくのとうに俺は分かっていたのだ。

...だが、どうすることも出来なかった。

理由は単純だった。どうしたらいいか分からなかった。それだけだ。

今思えば、俺は彼女を救う事が出来たのじゃないかと思う。

話を聞いてあげるだけでも、そっと寄り添ってあげるだけでも、

彼女の生きる力に慣れたはずだ。

暗い部屋の中、足もつかずぶら下がっていたAに目をやる。

どれだけ俺が泣こうが後悔しようが、彼女は帰ってこない。

嗚呼、彼女に出会う前までは、こんな感情なんて無かったはずだったのに。

やっと誰かを愛することが出来たのに。

...こんな俺でも、ほんの少し愛を知る事が出来たのに。

これじゃあ恩を仇で返してしまったみたいじゃないか。

こんな事、颯爽と忘れられたらいいのに。

でもそれは到底無理な事だった。

何故なら、彼女が俺の心を変えてしまったのだから。

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