友人帳9 ページ11
そうだ、これは冬の神卸祭(かみおろしさい)だった
神卸祭は、神子様が(巫女じゃないよ)神様を自身の体に宿して
卸した神様によって、その年の運勢が決まるという、とても大切な祭り
そんな日に、奴らは来た
それで…それで…なんだっけ?
? 「やめて!お母さん!」
兵 「早く来い!お前もだ!」
時雨幼←以降、時幼
時幼 「いやっ!お母さん!助けて!」
母 「……ごめんなさいね…××…ごめんなさい…」
あれは、私の母親だろうか。なぜ謝っているのか?なぜ助けないのか?
時幼 「お母さんっ!助けてええ!」
兵 「煩い!黙れ!」
ゴスッと鈍い音
時幼 「あぐっ…お、かあ、さぁん…」
別の兵が言う
兵 「お前は、シグマの国の神、"紅雪の姫君"の生贄になるのだっ!光栄に思え!」
時幼 「いやああああっ!助けてえええええっ!」
隣の女の子はぐったりして動かない。血が流れてる…
どこかで聞いた気がする
シグマの国の生贄の捧げ方は、火あぶりの処刑台に縛り付けて殺す寸前まで追い込み
最後に、火をつける
シグマの国に連れてかれた
兵 「光栄に思いな、嬢ちゃん。もうすぐ支配者が来る」
支配 「君が、素晴らしい犠牲となってくれるお嬢さんだね?」
時幼 「んー!んーー!」
口を縛られているから、何も喋れない
死ぬのが怖くて、涙をポロポロと流した
支配「そうか、そうか。涙を流すほど嬉しいのか」
違う、と言おうとしても何も言えない
支配者はそっと頭をなでた
支配 「こんなにも幼い子供が涙を流すほど、嬉しがっているのだ。やれ」
兵 「はっ…殺れ!」
時幼 「んー!んーーーー!」
いきなり周りが真っ暗になった
×× 「お前は一度死んでいる、それなのにお前は生きたいと願った」
時雨 「…」
×× 「その思いが強すぎて神を越えたのだろう、神を返り討ちにしてしまったのだ」
時雨 「……憑依…」
×× 「そうだ、お前が神に憑依しその体を乗っ取って地上に降りたのだ」
よく聞き取れない。
「…れ……し……れ」
誰かが呼んでいる、私もう行かなくちゃ
君は誰?どこかで会ったことあったっけ?
×× 「さぁ?君が覚えてないなら覚えてないよ」
でも…
×× 「さぁ、行った行った、紅雪の姫君。また会えるといいね」
ちょっと待って
そう言おうとしたけど言葉が出なくて
私の意識は闇に落ちた
続く
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小真紀(プロフ) - はい!よろしくです! (2016年10月21日 8時) (レス) id: a061b3425d (このIDを非表示/違反報告)
影月氷雨(プロフ) - 小真紀さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年10月21日 0時) (レス) id: 32f944305a (このIDを非表示/違反報告)
小真紀(プロフ) - イベント参加ありがとうございます!更新頑張ってくださいませ! (2016年10月20日 22時) (レス) id: a061b3425d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影月氷雨 | 作成日時:2016年10月20日 20時