【ハイキュー!!】僕らの飼い主はバレー部員です！ (ページ1)

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俺とアイツの出会い【アマネ】ページ1

～岩泉side～
今から3年前、俺は一人受験勉強に勤しんでいた
最初の方は静かに勉強出来ていたんだが数時間後にはクソ川からの電話が鳴り出したため俺の集中力やら何やらが持っていかれてしまい全ておじゃんに

｢あんのクソ川…落ちたらどうしてくれんだ…!?｣

無性に騒ぐ苛立ちを押し殺しベッドに寝転ぶ
本来なら携帯とバレーボールを持ってメリーさんの真似事でもしてやるんだがあと２ヶ月もしないうちに受験なので我慢
受験じゃなかったら？すぐにでも殺りに行く

そんなことを考えているうちに20分近く経ってしまった
未だに集中力が戻らないため気分転換に散歩に行こうと意識を外へ向ける

｢雨降ってんのか…
まあ小雨だし傘させば大丈夫だろ｣

しとしとと静かに降る雨を確認し傘をさして外へ
今の俺の手持ちは財布、携帯、そしてタオル
タオルは何故か胸騒ぎがしたから一応だ
もしかしたら散歩中に何かに巻き込まれるんじゃ…というらしくない思考を振り払い足を進めた

30分ほど歩いた頃だろうか
どこからか弱々しい鳴き声が聞こえてきた
鳴き声的に猫だろう

｢もしかしてあれか？｣

少し背の高い雑草を掻き分けるとそこには雨に濡れた段ボールが
案の定中からは鳴き声が聞こえてくる
恐る恐る開けてみるとそこには

｢なんだこれ…黒猫…？｣

黒い毛並みを持つ小さなそいつは雨にぬれたせいか小刻みに震えていた
いつもならすまないと謝りながら見ないふりをしているところだが今回だけは違った
目が離せない、惹き付けられる
気が付いた時には俺はこいつを家に連れ帰っていた