＊story27 ページ28
貴「母さんっ…！！」
涙が滲み、そして溢れる。
貴「母さんっ…！母さんっ…！！」
母さんは私を優しく包む。
紅「また貴女を抱ける日が来るとは思わなかった…、貴女に母と呼ばれる日が来るとは思わなかったわ…」
貴「っ…！！」
紅「ごめんなさい。あの時の事故は、貴女を守るのに精一杯だったのよ」
貴「どんな…事故だったの？」
紅「お店で買い物をしていたらね、突然暴走車がお店に突っ込んできて…。私たちのところに一直線だったのよ」
貴「……」
紅「まだ幼い貴女を傷つけるわけには、死なせるわけにはいかなかった」
貴「私を…守って…」
紅「子を守るのが母の役目ですもの」
ふわりと笑う母さんは、優美な女性そのものだった。
貴「母さん…。私、優美な女性には程遠いよ…」
紅「あら、そんなことないわよ？」
貴「だって…！中学の時はからかって来る男子と殴り合いばかりして…傷ばっかり作って…」
紅「フフッ。そんなお転婆娘に育っていたのね」
貴「綺麗な想いがこもった命なのに、こんな育ち方しちゃって…」
紅「いいのよ。優美な女性といっても、貴女にとっての優美は違うのかもしれないわね」
貴「？どういう…」
紅「真っ直ぐで、嘘が嫌いで、誰にでも真正面からぶつかれる人」
貴「…それ、優美じゃないよ」
紅「あら、言葉の綾よ」
貴「なにそれ…」
クスッと笑うと、母さんも笑う。
紅「貴方、名前は？」
信「真田信之です」
紅「真田信之？フフッ、ここは戦国時代かしら？」
信「……？」
紅「信之さん。この子のこと、よろしくお願い致しますね」
信「はい。お任せください」
すると、ふわりと暖かい風が吹く。
紅「そろそろ行くわね」
貴「！ま、待ってよ…！」
紅「A、忘れないで」
薄れゆく母さんの姿。
紅「貴女は間違いなく、私の自慢の娘よ。これからも強く、真っ直ぐに、そして明るく生きてほしい」
貴「母さんっ…！」
紅「愛しているわ、A」
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おかか(プロフ) - ユキナさん» 特に佐助は犬のような気がします…！ (2017年12月10日 2時) (
レス) id: 4fe1a36d40 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 人狼というより犬…www おもしろｯｯw (2017年12月10日 2時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
おかか(プロフ) - ユキナさん» いつもコメントありがとうございます！伝わって嬉しいです♪ (2017年11月9日 20時) (レス) id: 4fe1a36d40 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - 予想通り信之さん可愛かった…////// (2017年11月6日 20時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
おかか(プロフ) - ユキナさん» ふふ…。朝には更新するので、お楽しみに…♪伊達軍ですね！ご協力ありがとうございます！！ (2017年11月2日 0時) (レス) id: 4fe1a36d40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかか | 作成日時：2017年10月16日 23時
