＊story56 ページ7
昌豊さんの手伝いを終え、城に戻り部屋にこもっていた。
貴「あ、この薬草は初めてみるな…」
さっき昌豊さんに買ってもらった本を見ていると、他の本では見なかった薬草を発見した。
貴「へぇ…。この葉っぱの抽出液にはこんな成分が…」
……ん？待てよ…？
貴「武田信玄の死因って色々あるけど…。一番強いのは結核か胃がん…だったよね」
この世界と私の世界の知識を照らし合わせても一緒とは考えにくいけど…。
この世界の信玄さん、もはや人間じゃなくて人狼だしな。
貴「これを使えば今よりも良くなるか…治るか…？」
この成分は結核菌に良く効くと、昔詩音と読んだ図鑑に書いてあった。
貴「とりあえず聞かなきゃ！」
私は本を持って部屋を飛び出した。
貴「昌信さんっ！！」
ドタドタと城を走り回って、昌信さんを発見する。
昌「…君って、集中している時と走り回っている時の差がすごいね…」
あははと苦笑されるけど、私はズイッと本を突き出す。
貴「これ！！これってなんて書いてある！？」
昌「どれどれ…」
いつものように、読めない文字はだいたい昌信さんに聞いている。
昌「この地域は、まさに豊臣領のところだね。あそこでしか生えていないようだ」
貴「マジで！？よっしゃ、絶対に探し出してやる！！」
昌「この薬草に何かがあるの？」
貴「大アリだよ！！これを使えば、もしかしたら今より全然良くなるかも！！」
昌「！そうなの？」
目を丸くして驚く昌信さん。
貴「確証はないし、本当に可能性の域だけど…。けど、今の丸薬と混ぜても問題ないかとか調べるつもり！！あ、あとこの実もビタミンが豊富なんだよね！これを寒天とかで固めておやつにするのも…！！」
昌「ははっ！薬とかそういう話になると更に饒舌になるね！」
貴「！つ、つい！ごめん！」
昌「ううん。本当に君がいてくれて助かっているんだ。ありがとう」
頭を撫でられ、私は恥ずかしさで少しうつむく。
けど、信玄さんに撫でられるのとは、また違った安心感。
貴「えへへ」
だから私は、満面の笑みを昌信さんに向けた。
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ふく - おかかさんのこのお話、大好きです。続きを本当に楽しみにしています。 (2020年3月5日 21時) (
レス) id: 61180c9817 (このIDを非表示/違反報告)
雪桜 - 小説消されると書くのが嫌になりますよねでも頑張ってください待っています (2018年10月30日 12時) (レス) id: 53aaf76c78 (このIDを非表示/違反報告)
サケ - 続き消されましたか？それでも頑張って下さい (2018年8月20日 0時) (レス) id: ced462d407 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - あの続編消されてしまったんですか？ (2018年8月14日 9時) (レス) id: 40a916232a (このIDを非表示/違反報告)
おかか(プロフ) - 紅葉さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです♪ただ今スランプのため…もう少々お待ちいただけると幸いです…！これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2018年2月28日 15時) (レス) id: 4fe1a36d40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかか | 作成日時：2017年11月14日 15時
