＊story95 ページ46
目の前には、信玄さんでもない、知らない人。
？「誰の許しを得てここに入った。出で立ちからするにふもとの者ではないようだが」
鋭い目に私はなにも言えなくなる。
そのまま私が黙っていると…。
？「盗人か」
貴「…まぁ、そうですね」
なんとか声を振り絞り、そう答える。
？「共に来てもらうぞ」
そう言われ、その人に抱えられたまま私は城を出る。
？「良かった…！やっとお戻りに…、おや？」
貴「あっ！？あんたは…！！」
？「景持、知り合いか？」
景「ええ。この前お話した猿と一緒にいた女です」
？「なるほど…。武田の者か」
貴「……」
あー、やばい。どうしよう。
詩音のことになるとすっかり冷静じゃいられない結果がこれか…。
みんなに大目玉食らっても仕方ないなぁ…。
そんなことを考えているとーー。
？「謙信！！」
聞き覚えのある声がして、私はピクッと反応した。
謙「恨むなよ、女」
突然ドサッと地面に落とされ、なにが起こったのか確認しようと上を向く。
貴「信玄さん…」
すると他のみんなもぞろぞろと姿を現わす。
昌「おい！怪我はねぇか！？」
昌景の問いに、私はコクコクと頷く。
信「よう謙信」
謙「信玄…」
信玄さんが謙信と呼ぶということは、この人が上杉謙信…。
私の真上で刀をぶつけ合う二人。
とりあえず逃げなければと思い、私は箱をギュッと抱え、二人からジリジリと距離を取る。
貴「っ…！！」
タイミングを見計らって、私はみんなのところに走る。
景「逃がしませー」
私に刃を向けようとする上杉の武将。
だけどその刃を、昌景が弾く。
昌「お前の相手は俺だ！！」
私はそのまま走り、信春さんのところに行った。
貴「ハァ…！死ぬかと思った…！」
信「全く…。信玄がたいそう心配していたぞ」
貴「ごめんなさい…」
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ふく - おかかさんのこのお話、大好きです。続きを本当に楽しみにしています。 (2020年3月5日 21時) (
レス) id: 61180c9817 (このIDを非表示/違反報告)
雪桜 - 小説消されると書くのが嫌になりますよねでも頑張ってください待っています (2018年10月30日 12時) (レス) id: 53aaf76c78 (このIDを非表示/違反報告)
サケ - 続き消されましたか？それでも頑張って下さい (2018年8月20日 0時) (レス) id: ced462d407 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - あの続編消されてしまったんですか？ (2018年8月14日 9時) (レス) id: 40a916232a (このIDを非表示/違反報告)
おかか(プロフ) - 紅葉さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです♪ただ今スランプのため…もう少々お待ちいただけると幸いです…！これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2018年2月28日 15時) (レス) id: 4fe1a36d40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかか | 作成日時：2017年11月14日 15時
