＊story93 ページ44
一歩間違えれば戦になりかねない。
適度な緊張感を持って、私たちは姫神子様の手かがりの場所に出発した。
だけど私は、なんとなく意識が上の空だった。
きっと、それは詩音の夢のせい。
信「…い！おーい！大丈夫かー？」
貴「っ！！」
バッと顔を上げると、信玄さんの顔が近くにあった。
貴「わっ…！ちかっ…！？」
信「だってよ、話しかけてんのに反応がねぇから…」
貴「あ、ごめん…」
しっかりしなきゃいけないのに、詩音のことが気になって仕方ない。
昌「具合が悪いの…？」
貴「ううん。…私のことは気にしないで、軍議を続けて」
今は会議の最中。
話の邪魔にならないように隅っこに避ける。
みんなは心配そうな顔をしていたが、会議を再開させた。
貴「はぁ…。ダメだなぁ…」
なんでこのタイミングで詩音が…。
貴「ほんっと、タチの悪い奴…」
森をさらに進むと、足場の悪い道。
意識がボーっとしつつも、慎重に進むけど…。
貴「うわっ！？」
信「おっと…」
足を滑らせてしまい、信玄さんに助けられる。
貴「ご、ごめん！ありがと」
信「いや、それは構わないが…」
信玄さんは私の顔を覗き込む。
信「お前、本当に大丈夫か…？」
貴「だ、大丈夫大丈夫！」
顔が近いから信玄さんっ…！！
信「ならいいけどよ…」
私から顔を離すと、手を差し出してきた。
信「悪いな。ここまで足場が悪いとは思わなかったんだ」
貴「あ、ううん。私がボーっとしてたのが悪いんだし…」
小声でそう言って、信玄さんの手を握る。
貴「…あったかい」
信「ん？」
貴「なんでもない」
しっかりしなきゃ。
今は、みんなに迷惑をかけちゃダメだ。
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ふく - おかかさんのこのお話、大好きです。続きを本当に楽しみにしています。 (2020年3月5日 21時) (
レス) id: 61180c9817 (このIDを非表示/違反報告)
雪桜 - 小説消されると書くのが嫌になりますよねでも頑張ってください待っています (2018年10月30日 12時) (レス) id: 53aaf76c78 (このIDを非表示/違反報告)
サケ - 続き消されましたか？それでも頑張って下さい (2018年8月20日 0時) (レス) id: ced462d407 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - あの続編消されてしまったんですか？ (2018年8月14日 9時) (レス) id: 40a916232a (このIDを非表示/違反報告)
おかか(プロフ) - 紅葉さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです♪ただ今スランプのため…もう少々お待ちいただけると幸いです…！これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2018年2月28日 15時) (レス) id: 4fe1a36d40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかか | 作成日時：2017年11月14日 15時
