*story90 ページ41
森に着いたはいいが、暗くてあまりよくわからない。
貴「どこっ…!?昌豊さんっ…!」
すると、厄魔の遠吠えが聞こえた。
その声をたどると、厄魔の群れの中で一人戦う昌豊さんがいた。
貴「っ!?危ない!!」
思わず走り出して、背後に迫っていた厄魔と昌豊さんの間に入り、昌豊さんをドン!と突き飛ばす。
昌「なっ…!?君、どうして…!」
貴「男の子から聞いたんだよ!一人で厄魔の群れと戦ってるって!」
私は懐から瓶を取り出し、それを厄魔に投げつける。
貴「今のうちに逃げよう!!」
木陰に隠れ、様子を伺った。
昌「!血が…!」
貴「んあ?」
頰に手を当てると、手に血がついた。
貴「あぁ、擦り傷だし問題ないよ」
昌「ごめん…僕のせいで…」
貴「ううん、私が勝手に飛び出しただけ。昌豊さんに怪我がないならいいんだよ」
ヘラっと笑うと、昌豊さんが複雑な顔をする。
貴「痺れ薬を投げたけど…、あの数だからまた追いかけて来そう」
とか言っていると…。
グォォォォ!!!と、近くで声がする。
昌「!血のにおいを追って来たんだね…」
貴「うげっ、ごめん。やらかした」
そこで、ふと思いつく。
貴「昌豊さん、私の血を使って」
昌「えっ…」
貴「あの数相手に一人とか無理でしょ。私もこれを使えるけど、コントロール間違えると昌豊さんにまで危害があるから」
昌「……」
厄魔の足音が、すぐそばに迫って来ている。
昌「…わかった」
コクリと頷く昌豊さんに、私も頷く。
私の頰の傷に顔を寄せ、ペロッと舐められる。
貴「っ……」
吐息が近くて、くすぐったい。
しばらくすると、彼が私の頰から離れる。
昌「不思議だ…。血がこんなに美味しいと感じるなんて…」
そして昌豊さんの身体が光り、姿を変える。
貴「!信玄さんや昌景と同じ…!」
昌「すごい…!力がみなぎってくる…」
貴「今なら、いける!」
昌「うん!」
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ふく - おかかさんのこのお話、大好きです。続きを本当に楽しみにしています。 (2020年3月5日 21時) (レス) id: 61180c9817 (このIDを非表示/違反報告)
雪桜 - 小説消されると書くのが嫌になりますよねでも頑張ってください待っています (2018年10月30日 12時) (レス) id: 53aaf76c78 (このIDを非表示/違反報告)
サケ - 続き消されましたか?それでも頑張って下さい (2018年8月20日 0時) (レス) id: ced462d407 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - あの続編消されてしまったんですか? (2018年8月14日 9時) (レス) id: 40a916232a (このIDを非表示/違反報告)
おかか(プロフ) - 紅葉さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです♪ただ今スランプのため…もう少々お待ちいただけると幸いです…!これからもこの作品をよろしくお願い致します! (2018年2月28日 15時) (レス) id: 4fe1a36d40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おかか | 作成日時:2017年11月14日 15時