【弱虫ペダル】少しの勇気【真波山岳】

＊love story34 ページ38

そして、最終日。

いよいよ、インターハイの決着が着く。

貴「っ…。あれ…？」

なんだか、頭がフラフラする。

真「？？どうしたの？」

貴「なんか…フラフラする…」

真「えっ！？大丈夫！！？」

貴「うん…」

黒「なんだ真波、大声出して」

真「Aがフラフラするって…」

黒「ハァ！？大丈夫かよ…。一応、医務室で診てもらえよ。オレが連れてくから」

貴「すみません…」

真「A…」

貴「私のことは気にしないで？大丈夫だからさ！」

笑顔で山岳に言うと、山岳も少しだけ笑う。

真「無理、しないでね」

貴「うん、ありがと」









最終日が始まった。

私は、医務室のベッドで点滴を受けている。

黒「本当に大丈夫か？点滴終わっても休んでたほうが…」

貴「大丈夫です！！」

軽い熱中症ってことでとりあえずは点滴だけ。

さっきよりもフラフラもないし体が軽い。

貴「せめて、ゴールだけでも見たいんです」

黒「…そうか」

貴「もしかしたら、山岳がいるかもしれない。昨日、山岳が東堂先輩に言われていたんです。ゴールを山岳が取ることになったら自由に走れって」

黒「自由…か。それじゃ、もうちょっと寝てろよな」

貴「はい」

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