◎66話 ページ26
貴「山岳！！これ忘れもん！！」
真「あ、ありがとう」
貴「……ごめんね、山岳」
真「え…？」
貴「あたしが、山岳がてっぺん取るところ見たいなんてワガママ言ったから、余計な重荷もたせて……」
真「そんなことない！！そういう目標があるから頑張れるんだ！！」
貴「……そう…か。けど、支えるから。ワガママで山岳を傷つけた分、あたしがちゃんと支えるから！！」
真「……もう、同じ失敗をするわけにはいかない…。二度と、こんなこと…」
貴「……バスに乗ろう？」
バスの中でも、ずっと思いつめたような顔をしていた。
貴「……支えるんだ。あたしが！！」
ペンダントを外して、山岳を呼ぶ。
貴「山岳」
真「なに？」
ペンダントを山岳の首につける。とても驚いた表情をして、ペンダントを見つめる山岳。
貴「それ、あげるよ」
真「い、いいよ！！これお母さんの大切な…！！Aの大切なものでしょ！！？」
貴「そうだよ？大切なものだから山岳にあげるの。それつけてればお母さんが守ってくれる」
真「け、けど！」
貴「うっさいわ！！あげるって言ったらあげるの！！あたしには、お母さんがくれたお守りあるんだから！！それで十分！！」
真「……………」
貴「その代わり、ずっとつけててね？無くしたとか言ったらぶっ飛ばすよ！」
真「なんで…」
貴「理由は単純、山岳が大切な人だから」
真「……ボク、だめだなぁ…」
貴「そんなことないよ？山岳はあたしの自慢の彼氏なんだから！！」
山岳、今ボクって言った。
それほど追い詰められてるんだ。
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作者名：おかか | 作成日時：2014年12月18日 16時
