あなたとカゲプロ！[短編集]

意識[シンタロー] ページ1

A「シンタロー！！パソコンバグったー！直してー！」

シンタローの部屋に入ってそう叫ぶと、彼はあからさまに嫌な顔をした。

だけど渋々あたしの部屋へ来るシンタロー。

あたしは机の前で椅子に座り、シンタローを呼ぶ。

隣に立つとあたしのパソコンを弄り出した。

シンタロー「ああ。これならすぐ直るよ。」

パソコンの前。

身を乗り出して画面を見つめるシンタロー。

ち、近い・・・。

目と鼻の先って、まさにこのことだと思う。

今まであんまり気にして無かったんだけど、シンタローって結構美形なのかも。

そんなことは無いか・・・。

シンタロー「だからここをこうすれば・・・って聞いてる？」

そう言ってこっちを降り返る。

もちろんバッチリ目が合うわけで。

A/シンタロー「「ーーーっ！////」」

いきなりでびっくりする。

シンタローの顔は真っ赤で、きっとあたしも同じ顔をしてるんだろう。

お互いパッと顔を逸らす。

シンタロー「・・・もういいだろ。帰っかんな。」

ぶっきらぼうに言うとドアに手をかける。

A「ち、ちょっと待って！」

急いで呼び止めるとこっちを振り返った。

A「あ、ありがとう・・・」

シンタロー「おう・・・」

変に意識しちゃって。

また気まずい空気が流れて。

シンタローは逃げるように部屋を出て行った。









明日から、どうしよう・・・

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