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『…………っ、ぅ』
加「…Aさん？」
ぼんやりとした頭に優しい声が入って、少しずつ意識が戻ってくる。
目を開けるとすぐ隣から端正な顔がこちらを覗き込んでいた。
『……？あれ…ごめんなさ、ねるつもりじゃ…』
加「だいじょうぶですよ。そんなに時間は経ってないので」
ふと、左手に違和感を感じて見てみる。
『手…？わたし、無意識に、？』
加「あ、いえこれは…」
「…精一杯の甘え、です。Aさんがかわいくてつい、」
甘え？と浮遊感の残る頭でぐるぐる考える。
ハヤトさんの指が冷たく感じて、体温を分けようと指を深く絡ませる。
ゆっくり顔を上げると、ひどく優しい表情と目が合って、そのままぎゅっと手を握られた。
蜂蜜漬けにされたような雰囲気に、また意識が朦朧とする。
そこへもっとあまい声が耳元に小さく響く。
加「……Aさん。」
『…はい、』
加「こんな状況で言うつもりは到底なかったんですが、言わせてください。」
「好きです。」
「柔らかい笑顔も、温かい手も、透き通った目も、その声も……ぜんぶ愛おしくてたまらないんです。私に、貴方を幸せにさせてください。」
『…………っわ、たしも、』
『…ハヤトさんのぜんぶが、好きです。』
加「……ありがとう。」
繋がれた左手を引かれ、そのまま優しく抱き締められる。
彼の言葉を反芻してもまだ夢見心地なんじゃないかと思いつつ、服越しに感じる確かな鼓動に安心して、幸せで、気を抜いたら涙が零れそうだった。
『すき、』
加「…ん、俺も。」
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こころ - 更新されてる！？お疲れさまです！ (2022年8月28日 21時) (
レス) id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
のんちゃん(プロフ) - リクとかもう尊すぎてなんも思いつかない…このてぇてぇで助かる命がここにある… (2022年8月22日 9時) (レス) @page46 id: bbcbbc772c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - けむ=さん» リクありがとうございます！わ〜良いですね……ぜひ書かせていただきます〜！！ (2022年8月21日 12時) (レス) @page44 id: 945c2581a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 苺大福さん» リクありがとうございます！いいですね…！ぜひ書かせていただきます！◎ (2022年8月21日 12時) (レス) @page44 id: 945c2581a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 雛月さん» リクありがとうございます！ぜひ書かせていただきます！！ (2022年8月21日 12時) (レス) @page44 id: 945c2581a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ | 作成日時：2022年8月5日 15時
