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かたおもい ページ39

フジ「お前、、、」


私から手を離し立ち上がるフジくん。


見た事もない形相でキヨくんの元へと向かおうと歩き出す。


『フジくん、もう大丈夫だから』


今のフジくんが何をするか分からない恐怖もあり、私は力を振り絞りフジくんの袖を掴んだ。


キヨ「A、、、」


別人かのような小さな声で私の名前を呼ぶキヨくんの方へ目を向けられない。


お願いだからもう、、、


女の子「何、邪魔なんだけど笑、行こキヨ」





優しく名前を呼ばないで、、、








フジ「はぁ、あいつ良い加減にしろよ、」


保健室まで来たものの、私の詰まった吐き気は治らず、フジくんは怒りからなのか普段の優しいフジくんとは別人に思えた。


私のせいで皆んなが壊れていく様に思えた。


久しぶりだな、この感じ、


結局こうなっちゃうんだ、


私のせいで皆んなの心まで曇らせてしまうんだ。


フジ「Aちゃん、俺今すぐAちゃんに寄り添って慰めてあげたいんだけど何が起こってんのか俺もまだ頭が追い付いて無くてAちゃんにかける言葉が見つからない」


『うん、』


フジ「Aちゃんはどうしたい?」


『どうもないよ、キヨくんが、好きな人が選んだ事なら見守ってあげないと、、私が好きでもキヨくんの好きは、、最初から私じゃないんだから』


気付けば途端に両目からポロポロと雫が落ちた。


フジ「じゃあAちゃんの好きはどうすんの?Aちゃんはそれで良いの?」


『私の好きなんかどうでも良いよ、私初めてだったからさ、人を好きになることが凄く幸せで、でもどこか辛くて。

けどやっぱり私は上手くいかなくて、

だからこれは私の片想いとして大事に残しておく。


本当は誰にも知られる事も無いまま大切にしておきたかったけど、しのとフジくんの事も私大好きだから、

もう私たちだけの秘密にしよ、笑』


涙で視界がボヤけている、上手く笑えている気がしないけどこれ以上フジくんに迷惑はかけれない。



それからフジくんは私が落ち着くまで隣で静かに背中をさすってくれ涙を拭いてくれた。


『よし、教室戻りますか、、』


フジ「Aちゃん、なんで最近写真撮んないの?」


ベッドから立ち上がるとフジくんが食い気味に口を挟む。


確かに私はここ最近カメラを手にしていない。


『深い訳は無いけど、あ、これ撮りたいって思えなくなって来ちゃって

簡単に言うと自分に余裕が無くなった、のかな』


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かむ - にゃんこさん!投稿お疲れさまです!お返事ありがとうございます!!新しいのがいつ出るのかとワクワクしていました...!私もにゃんこさんの作品を読んでると胸がキュッってします!wいつも応援してます!! (2021年8月26日 0時) (レス) id: 91de7e5fbe (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - かむさん» お返事遅れてしまいました、、わー!かむさんー!凄く嬉しいお言葉ありがとうございます見た瞬間胸がキュッとなりました、今日からまたゆるゆると更新する予定です!是非今後もご自愛ください! (2021年8月25日 3時) (レス) id: 44d94b632e (このIDを非表示/違反報告)
かむ - コメント失礼します!にゃんこさんの作品、全部見させていただきました!もう最高です!!これからも頑張って下さい!応援してます!!! (2021年8月19日 1時) (レス) id: 91de7e5fbe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃんこ | 作成日時:2021年8月4日 4時

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