月6/14 あめ ページ38
6/14 あめ ☔︎
フジ「あ、Aちゃ〜ん」
『あ、おはよフジくん笑、』
フジ「おはよおはよ、、はー、もう俺靴までびっしょりなんだけど、、
で？Aちゃん良い感じなの？」
靴箱でばったり会ったフジくんは濡れた髪をブンブンと振り回してそう聞く。
『良い感じって、、』
フジ「あいつとだよ！なんか進展あったの？」
『いやいや特には、』
フジ「え、本当に何もないの」
『な、ないよ笑、てかフジくん急がないと』
フジ「なんだー俺それが聞きたくてダッシュで来たのに、」
『いいから行こ笑』
『じゃフジくんまた、、』
しの「Aっ！！」
フジくんと教室の入り口で別れようとしたその時、しのが聞いたこともないような大きな声で私の名前を呼んだ。
一歩教室に入れば普段とは違うザワザワとした空気。
何も知らない私は気のせいか涙を流しそうな顔を浮かべたしのの送った視線の先を見た。
『、、、、、、え？』
"〇〇高校1の美男美女！！"
"since6/14"
"結婚おめでとう！笑"
"キヨ大熱愛！！"
前の黒板にデカデカと書かれている文章は嫌でも意味が分かった。
フジ「どういうことだよ、、何考えてんの」
同じく教室の異変に気付いたフジくんも黒板を見た瞬間に普段の優しい顔の眉間にシワをよせる。
フジ「しのちゃん、相手が誰だか分かる？」
しの「あの後ろの女の子」
しのがそう言う先に居たのは、、、
『嘘、、』
普段私に暴力を振るっていたグループ内のリーダー的存在の女の子だった。
『うっ、、、』
しの「A、！」
フジ「Aちゃん、、」
途端に胃酸が込み上がって来た私は口元を押さえ教室を飛び出した。
普段のように上手く呼吸が出来ない私は廊下で座り込んでしまった。
しの「A、、、とりあえず保健室行こっか、立てる？」
フジ「しのちゃん、俺が支えて保健室連れて行くから担任の先生に伝えててくれる？」
しの「分かった。じゃAまたまた後でね、、」
座り込んでしまった私の側に寄り添ってくれるフジくん。
フジ「Aちゃん、俺につかまってて、取り敢えず保健室行こ」
すると私の身体を支えるフジくんの後ろからスタスタと足音が聞こえた。
フジ「あ、すみませ、、、
お前、、どういうことだよ」
フジくんの声色が変わり、ゆっくりと後ろを向いたその先に居たのは
キヨくんと例の女の子だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かむ - にゃんこさん！投稿お疲れさまです！お返事ありがとうございます！！新しいのがいつ出るのかとワクワクしていました...！私もにゃんこさんの作品を読んでると胸がキュッってします！wいつも応援してます！！ (2021年8月26日 0時) (
レス) id: 91de7e5fbe (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - かむさん» お返事遅れてしまいました、、わー！かむさんー！凄く嬉しいお言葉ありがとうございます見た瞬間胸がキュッとなりました、今日からまたゆるゆると更新する予定です！是非今後もご自愛ください！ (2021年8月25日 3時) (レス) id: 44d94b632e (このIDを非表示/違反報告)
かむ - コメント失礼します！にゃんこさんの作品、全部見させていただきました！もう最高です！！これからも頑張って下さい！応援してます！！！ (2021年8月19日 1時) (レス) id: 91de7e5fbe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にゃんこ | 作成日時：2021年8月4日 4時
