不安 ページ24
私はキヨくんから貰ったノートの紙切れと睨めっこをしたまま右手でボールペンをカチカチと鳴らした。
そう言われてみれば私も特にこれと言った進路は決めていない。
高校2年の夏には大学に行ってみたい気持ちもあったが、特に将来の夢も無く学科が選べなくて断念。
高校2年の秋には何となく憧れでもあった看護師になろうと思ったものの、本当の私のしたい事じゃない事に気付き断念。
そして現在高3、、、
気付けば本当に何もしたい事が見つからないまま。
"わたしはわかんない"
キヨくんの字の下にそう書いた私はこっそり後ろへと渡した。
分かんないなんて言ってる暇など無い事は重々承知している。
はっきりとしないぼやっとした私の人生に光はあるのだろうか。
その後も進路についてのビデオを見ているうちに進路が決まっていないのは私だけなのではないかという不安に陥った。
野口先生「よし、そしたら今から配るこのワークシートに各自記入をして提出すること、提出期限は明日の朝のHRまでだぞー」
キーンコーンカーンコーン_________
『ふぁ〜あ〜』
しの「やっと帰れる〜、、月曜日って気分的にも曇っちゃうよね」
『だね〜、、朝起きた瞬間からまた長ーい1週間が始まる感じがして気分が重たい、笑』
「お、！Aちゃんとしのちゃん」
帰りの用意をしていたその時、私たちに声をかけてきたのは、、、
フジ「何2人とも浮かない顔してー笑」
『フジくん笑、』
フジ「あれ、キヨは？」
そう言って周りを見渡すフジくん。
確かにチャイムが鳴ったばかりにも関わらず私の後ろの席にキヨくんの姿は無い。
しの「荷物はあるからトイレかどっか行ったのかな」
フジ「そっかー
あ、Aちゃん達も一緒に帰ろうよ、家どこなの？」
『え、私は桜ヶ丘の方で、、』
しの「私は青葉町の方です、」
フジ「え！？本当に？俺も青葉でキヨは桜ヶ丘じゃないけどそっち方面！」
しの「え〜！フジくんも青葉！？どの辺どの辺？」
フジ「俺はあの交差点の方右に曲がって___」
「なに、なんの話」
フジ「お、キヨ、なあ俺としのちゃん同じ青葉方面でご近所さんだった
んでAちゃんはキヨと同じ方面」
キヨ「あー家桜ヶ丘の方だっけ」
フジ「あ、そっかキヨ1回Aちゃんの家行ってたっけ、て事で一緒に帰ろうよしのちゃん、ね？」
そう言ってフジくんはしのの顔を覗いた。
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かむ - にゃんこさん！投稿お疲れさまです！お返事ありがとうございます！！新しいのがいつ出るのかとワクワクしていました...！私もにゃんこさんの作品を読んでると胸がキュッってします！wいつも応援してます！！ (2021年8月26日 0時) (
レス) id: 91de7e5fbe (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - かむさん» お返事遅れてしまいました、、わー！かむさんー！凄く嬉しいお言葉ありがとうございます見た瞬間胸がキュッとなりました、今日からまたゆるゆると更新する予定です！是非今後もご自愛ください！ (2021年8月25日 3時) (レス) id: 44d94b632e (このIDを非表示/違反報告)
かむ - コメント失礼します！にゃんこさんの作品、全部見させていただきました！もう最高です！！これからも頑張って下さい！応援してます！！！ (2021年8月19日 1時) (レス) id: 91de7e5fbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんこ | 作成日時：2021年8月4日 4時
