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学校もあっという間に終わり放課後になった。
今日の晩御飯の事を考えながらスマホを弄っていると、急に視界に私のじゃないスマホがうつる。
『おお……びっくりした。』
｢ん……連絡先…交換してあげない事もないけど…。｣
スマホを差し出しながら、そう言ってくる亥清悠に母性が目覚めそうになった。
頬を赤らめている所を見るに、勇気をだして言ってきたのだろう。
『芸能人なのに簡単に連絡先交換しても良いの？』
｢…別に同じ学校な訳だし大丈夫。…ってか、連絡先知らないと俺が休む日分かんないじゃん。お菓子持ってきてもらって無駄にすんのも…その……悪いし……。｣
あ、この子多分凄く良い子だ。
ツンデレで少し面倒いタイプかと思ったけど、今の発言を聞く限り素直になれないだけの良い子だわ。
『あー確かに。私も学校休む日多いからね。連絡先知ってたら亥清悠が家までお菓子取りに来てくれるかもだし。』
｢は？！俺が取りに行くのかよ！！……つか、何であんま学校来ねぇの？｣
少し聞きずらそうに聞いてくる辺り、まじで良い子なんだろうなって思う。
でも、申し訳無い事にとくに理由が無い私も気まずそうに答えてみた。
『……面倒い、起きれない、来る意味不明。』
｢ただのサボりじゃねぇかよ！！｣
この後仕事があるとかで、私と連絡先を交換したら足早に教室から出て行った。
芸能人は大変だね〜。
出て行く亥清悠の背中を見送ってから、連絡先に追加された新しい名前を見る。
『これで心置きなくお菓子を作れる。やったね。』
そう呟いて晩御飯のレシピ探しを変更して、お菓子のレシピを検索した。
でも、今日の事を反省してちゃんと晩御飯と明日のお昼ご飯は作ります。
そして、亥清悠に早速連絡した。
帆導A亥清悠明日学校来る?早速お菓子食べて。
ラビチャを送った後、私も学校を出てスーパーへと向かう。
いつもの事だけど趣味とはいえ、少し買い物は面倒い。
ため息をつきながら食材を物色しているとスマホが鳴った。
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作者名：@羽黒 | 作成日時：2023年12月12日 1時
