不安 ページ8
.
.
それから私は左馬刻とご飯を食べて家まで送ってもらった。
「明日学校終わったら迎えに行かせる。」
『え、___ うん、わかった。』
さっきの写真が頭を過ぎったけど、左馬刻の誘いを断れない。
私の顔をチラッと見て左馬刻は眉間に皺を寄せた気がしたけど私は家の中へ足早に入った。
左馬刻は私が家に入るまでいつも帰ろうとしない。
家に入ると車が走り出す音が聞こえ胸を撫で下ろした。
結局写真の事は聞けなかったけど今日泊まれって言われなかっただけ救いかもしれない。
左馬刻から連絡がないか携帯をチェックしてお風呂に急いで入り、また携帯をチェックする。
それは毎日の私の日常になっており少し息苦しい。
たまにはゆっくりお風呂に入りたい。
私はそのままベッドへダイブしてグルグル色んな事を考えているうちに眠りについた。
________________________
________________
________
『ん、んん___ もしも、し。』
「ちゃんと寝てたか。」
『う、ん___ 寝てたよ。』
左馬刻からの電話で目を覚まし時計を見るとまだ朝の6時だった。
左馬刻がいつも起きる時間。
私の浮気を疑っているのかは分からないけどたまにこうやって朝電話を掛けてくる。
「学校遅刻すんじゃねえぞ。」
『うん、大丈夫。』
「___ 言わずに電話終わらす気か?」
『___ 左馬刻、愛してるよ。』
私がそう言うと何も返事無しで電話が切れた。
これもいつもの事だ。
『後、一時間は寝れ、る。』
また布団へ潜り眠りについた。
________________________
________________
________
________ ピピピッ
『んう、___ 眠い。』
次は目覚ましで起きて眠たい目を擦りながらシャワーを浴びてテレビを見ながらメイクをする。
テレビのニュースは今日も暗い事から芸能人の結婚についての内容ばかり。
私はいつか結婚出来るのだろうか。何て左馬刻には口が裂けても言えない事を考えながらメイクを続ける。
途中で携帯が光っているのが見えて急いで携帯をチェックすると左馬刻からメールがきていて慌てて返事をした。
内容は「帰り門の前で待ってろ。」とだけ書いてある。
何か会うの気まずいなあ。何て思いながらも急いで準備を済ませて家を出て学校へ向かった。
.
.
246人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いずな - 蛙離茶さんありがとうございます!もちちさんすいません (2021年1月20日 17時) (レス) id: 9b4203012a (このIDを非表示/違反報告)
蛙離茶 - いずなさんもちちさんがモ父さんに変換しちゃってますよ! もちちさん凄く面白かったです! (2021年1月20日 17時) (レス) id: 2527b580b0 (このIDを非表示/違反報告)
いずな - モ父さんのこの作品を見て束縛、嫉妬にはまりました!とても、面白かったです! (2021年1月20日 17時) (レス) id: 9b4203012a (このIDを非表示/違反報告)
もちち(プロフ) - リンさん» 初めまして!嬉しいです!!ありがとうございます(><) (2021年1月11日 6時) (レス) id: f43d196550 (このIDを非表示/違反報告)
もちち(プロフ) - 翠さん» コメントありがとうございます!!束縛、嫉妬系良いですよね!好きな人にされるとキュンキュンしちゃいます(^q^) (2021年1月11日 6時) (レス) id: f43d196550 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:@羽黒 | 作成日時:2020年10月9日 1時