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なんて私の思いは一瞬にして敗れた。
目の前には驚くほどの拗ねっぷりの中村くんと、
その隣には元太くんで、わたしの横には松倉くん。
挟んだ机にはオムライスやらハンバーグやらサラダやらなんやら。
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「ねー、海人なんでそんな怒ってんの？」
「なんでAちゃんがいんだよ」
「だって友達じゃん？いっぱい居る方が楽しくね」
「おれとAちゃんは友達じゃないらしいよ」
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２人とバイバイしたあの後、「やっぱ行こ？」って
拒否権与えられることもなくここまで元太くんに連れて来られた。
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隣にいた松倉くんはやれやれって顔しながら、「大丈夫なの？まじごめんね？」って声掛けてくれて何だか申し訳なくなった。
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だけど、強引だったとしても私は大人だし
無理やりにでも帰れたんだから、私の意思でここに来てしまったということ。人のせいにすんな意気地なし。
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その上にまだ友達じゃないって否定し続けてる事を引きずられてた、
確かに私と中村くんって何なんだろう。
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「中村くん、あの時は言い過ぎた。ごめんなさい」
「別にいーよ、謝られるようなことじゃないし」
「あの時ってなーに、そんな会ってんのに友達じゃないってなにそれおもろいな(笑)」
「......なんかたまたま会うだけ。」
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もぐもぐクチを動かしながらも機嫌悪そうな中村くん。
さっきバイバイするまではただ眠たそうなだけだったのになあ。難しいひと。
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でも中村くんのこといつも不機嫌にさせちゃうのは私かもしれない。
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「じゃあ付き合ってんの？」
「？！！……げほっ」
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飲んでた水を吹き出しそうになってむせた。ダサすぎだろ私。
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「だってパーカー、」
「元太！やめろよ」
「違うの元太くん、これは理由が......」
「じゃあ、おれらってなに？」
「え？」
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松倉くんと元太くんがわーわー何か言い合いながらもご飯を食べ進めるなか、すっと中村くんの声だけが届く。
時が止まったみたいに目が合って、こういう時に私の悪いところが発動する。うまく目が逸らせない、
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「ま。しょせんただの客と店員さんだよね」
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ふっ、と中村くんが目をそらす。
｢他人｣であること、わたしがずっと決めたように望んでいたハズなのに、温度のない言葉にされるとこんなに寂しいのか。
身勝手だなあと思いながらも、気付く前にやっぱり離れなきゃって自分に言い聞かせた。
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そら(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます＾＾そんな風に言って頂けて嬉しいです。ayaさんが中村くんと一緒にたくさん楽しい思い出を作っていけるよう願っています。はやく更新します、、！ (5月1日 21時) (
レス) id: 8c34d4214d (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 最近好きになったうみくんのお話、キュンキュンしまくりで泣きそうです🥺たまたまお見かけして読み始めたのですが、ますます好きになりそうです。展開気になります！ (4月20日 18時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - c1126yさん» コメントありがとうございます＾＾楽しみにしてくださってとても嬉しいです。 (4月14日 1時) (レス) id: d65f74e320 (このIDを非表示/違反報告)
c1126y(プロフ) - 更新楽しみにしてます💚 (4月10日 20時) (レス) id: 7910b31372 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 神崎さん» 返信遅くなり申し訳ないです、コメントありがとうございます。とっても励みになります、嬉しいです＾＾ (2022年10月24日 2時) (レス) id: 089545cb87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：.
| 作成日時：2021年6月9日 2時
