検索窓
今日:30 hit、昨日:22 hit、合計:40,878 hit

君を拾った日 ページ1

_





「...どうした、こんな所で」




雨の降るある日のこと。
撮影が終わった俺は、帰路に着き、
自宅の傍に小さなダンボールが
ぐしゃぐしゃの状態で置かれているのを見つけた。
見つけたのはただのダンボールじゃない。


...ダンボールの中に、小さく鳴いている「君を」。





’’みぁう..みぁーう’’




真っ白な、青い瞳をした小さな子猫。

小さな身体で、ぐしゃぐしゃのダンボールの壁を
必死によじ登ろうとしているが、
水分を含んだダンボールはそれを阻む。





「...おまえ、誰に捨てられたんだ?」


’’みぁう、みぁう!’’


「...ん?何か言いたいことあんのか?」





俺はそんな子猫に心を痛ませ、そっと抱き抱える。
途端、俺の手から飛び出し胸までよじ登ろうとしてくる。

ぶるぶると寒さで震えながら、
小さな爪を立て、俺の服を掴み、
まんまるの綺麗な瞳で俺をじっと見つめる。




...こんなの、放っておける訳が無い....!





「俺ん家来るか?」




自然とそんな言葉が出る。
家にはマースも居るけど、俺に似て
マイペースなやつだからこいつがきても
いじめたりしないだろう。



’’みぁう!!’’
俺の言葉を聞いた子猫は、
意味がわかってるみたいに元気よく返事。


...こいつ確信犯だ。




_

☾→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (64 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
193人がお気に入り
設定タグ:THERAMPAGE , 藤原樹 , 浦川翔平   
作品ジャンル:ラブコメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Luna | 作成日時:2023年9月5日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。