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「ほんとどうしようかな、僕Aを見た男の全員の目を潰さないと気が済まないんだけど」
「やめとけ、事件になるから」
「はあ…なんで隠してたんだろあの子」
ふたりの機嫌はずっと良くないままだ。ジョンハンは落ち込んでる、という感じだけれども。
昼からの練習には久しぶりに全員が揃うからAも参加しているけど、Aは少し落ち込んだ顔でストレッチをしている。
Aの体つきは、確かに変わったように見える。
ホシいわく、練習生に教えているAを見て、体の使い方が少し変わったことに気づいたらしい。
トレーナー業を通して、Aは改めて客観的に自分を見直したということだろう。
「あ、A踊るかも」
「え？」
「椅子にPC立ててるもん、ほら見て」
「しーっ…、静かに」
「僕、ダンス久しぶりに見たいな…」
ホシとジュンがこそこそ話している声が聞こえて、俺たちもそこへ目がいく。
まだ全員が居ないし時間も早いから、Aはコンセプト評価の課題曲を軽く攫うつもりだ。
そこにいた数人がもろとも、怪我を治してから久しぶりに見たAのダンスに、息を呑んだ。
「……やば」
「うわあ」
「…嘘だろ」
Aは、その体に纏う雰囲気も変わっていた。
セクシーとは少し遠かったAが、やけに妖艶に見える。
腰や胸を動かす振付があっても、Aは線が細いせいで外されることが多い。
13月の舞なんかは、芸術のように綺麗に纏まっているから、セクシーというより綺麗なものに見えていた。
「……あいつ、彼氏でも出来たのか」
「はあ？！」
「スンチョル、僕たちいま機嫌が良くないんだ。余計に怒らせないでくれるかな？」
「でも、いや、なんか。好きな人でもいんのかなって」
「……そんなの絶対やだ」
「僕だって嫌だよ、考えたくもないね」
ホシがパフォチ全員に声をかけて、久しぶりに13月の舞をやろうと嬉しそうに笑うのを横目に、俺は良くない想像をしていた。
久しぶりに踊るAを見たのもそうだけど、Aは自分なんか誰も見てないとか、綺麗なオンニになりたいとか、そういうことを言う子、だったか？
Aは、誰かの理想になりたいのか？
「うわあ…だめだ、想像したくない」
「しなきゃいいだろバカ」
「…A恋愛したことあるのかな、きっと初心者でしょ。僕たちが過保護だったし」
「シュアまでやめてよ…」
「…僕…今度合宿所に顔出そうかな」
ジョシュアの鋭い視線は、踊るAに注がれていた。
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KEY(プロフ) - いつもありがとうございます🙇いつも最高です！ (2022年10月14日 22時) (
レス) @page43 id: e6e7d876c8 (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - すごくキュンキュンします、何回も読み返してます😭 (2022年9月27日 10時) (レス) @page41 id: cb9ba72967 (このIDを非表示/違反報告)
名無し54892号(プロフ) - 作者様のお話本当に大好きなんです…！とってもキュンキュンして読んでるだけでも胸が苦しくなってくるような、本当に素敵な作品だと思います🥲何回も読み返して更新されてるかな？と見に来てしまっています笑決して無理はなさらず続きが読めるのを心待ちにしてます！ (2022年9月4日 15時) (レス) id: 1445cdbb12 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています！！これからも無理のない範囲で良いので更新して頂けると嬉しいです私の生活の一部なんです🥲💞これからも頑張ってください！！ (2022年8月20日 19時) (レス) @page38 id: 0a0a63f7c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ - 作者様の作品とても大好きで何回も読み返させていただいています！ これからも無理のないように更新していただけると幸いです！これからも頑張ってください！ (2022年8月20日 16時) (レス) id: cc4c34b3df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅんちゃん | 作成日時：2021年8月21日 4時
