月が綺麗ですね ページ38
"太陽と月みたいだね"
ミンギュと私は、対照的に言われることが多い。
明るくて人見知りしないミンギュ、いつもグループ外の交友関係については絶対的な信頼があったりする。この人は合わないと思うよ、この人とはこういう事で話したらいいと思うよ、と1人での仕事が増えてきていた私にも嫌な顔をせず教えてくれる。
でも、ミンギュも繊細で傷つきやすくて、人一倍気を遣う人でもある。
空気を読めないこともあるけど、ミンギュは人柄が良いからそこも可愛いよね、なんて愛されているのも太陽みたいで。
お昼寝しちゃったから眠れない、なんて赤ちゃんみたいなことを言ったミンギュ。私はどうしても集中できなくて作業室から帰ってきたところだった。
ホットミルクでもどうぞ〜なんて店員さんのふりしたミンギュとテーブルで向かい合ってのんびりしていたときのこと。
「私とミンギュって、同級生だったら仲良くなってなかったと思う」
「なんでそういうこと言うの」
「拗ねないでよ、だって正反対だもん」
「話しかけるに決まってるじゃん。最初出会ったときみたいにさあ」
「日本人ですか、って？」
「クラス同じなら他の話題探すもん…」
そもそもミンギュと同じ学年だとしたら、人気者のミンギュになんて見つけてもらえない気がするなあ。
きっと目立つ女の子たちに囲まれてると思うよ、と笑うとまたミンギュは口を尖らせて不満そうな顔をした。
学校にはあまりいい思い出がない。
高校に行かなかったのも、怖いって気持ちが少なからずあったからで。
「太陽と月みたいだね、って本当に上手く言ってると思うよ」
「まあAは月だと思うけど…」
「月って、太陽の光でしか明るくならないんだって。ミンギュが居なかったら、私はここにいないわけだから、本当に上手く表してる」
「……ふふ、そうなんだ？そっかぁ」
「何度もこの話してるでしょ？」
「いくら聞いても嬉しいよ、そういうことはさ」
マグカップを持つ私の手を、ミンギュの大きくてあったかい手が包み込む。
Aは手がちいさくてかわいいね、って本当に愛おしそうに言うものだから。
「…Aがさ、デビューの朝に。好きだったって、言ってくれたでしょ」
「……うん、」
「俺、それずっとトラウマだったんだけどね。最近まで」
「え、そうなの、…ごめんね」
「や、Aのそのときの気持ち分かるし、そうしてくれて良かったって今は思ってるからいいんだけど。…最近になってちょっと変わった」
→
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KEY(プロフ) - いつもありがとうございます🙇いつも最高です！ (2022年10月14日 22時) (
レス) @page43 id: e6e7d876c8 (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - すごくキュンキュンします、何回も読み返してます😭 (2022年9月27日 10時) (レス) @page41 id: cb9ba72967 (このIDを非表示/違反報告)
名無し54892号(プロフ) - 作者様のお話本当に大好きなんです…！とってもキュンキュンして読んでるだけでも胸が苦しくなってくるような、本当に素敵な作品だと思います🥲何回も読み返して更新されてるかな？と見に来てしまっています笑決して無理はなさらず続きが読めるのを心待ちにしてます！ (2022年9月4日 15時) (レス) id: 1445cdbb12 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています！！これからも無理のない範囲で良いので更新して頂けると嬉しいです私の生活の一部なんです🥲💞これからも頑張ってください！！ (2022年8月20日 19時) (レス) @page38 id: 0a0a63f7c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ - 作者様の作品とても大好きで何回も読み返させていただいています！ これからも無理のないように更新していただけると幸いです！これからも頑張ってください！ (2022年8月20日 16時) (レス) id: cc4c34b3df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅんちゃん | 作成日時：2021年8月21日 4時
