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「信じてないわけじゃないよ」
「…要はAが俺たち全員と壁を隔てて、どこか離れたところで見てるような気がするってことだろ」
「…うん、そうだね」
それが寂しくて、どうしようもなくて、俺とジョンハンに話をもちかけたわけだ。
過去にこういう話は何度も浮上したことがある。
ミンギュやドギョムが特にこのことを気にしている。二人からこの話をされる度に、俺から見てAはお前たちに特に気を許していると思うけどな、と結論を出さずに濁して受け流してしまっていた。
ついに、流さずにちゃんと結論を出さないとならないようだ。
「…そんなに心配しなくても、Aには俺たちしか居ないだろ」
「そうだよ。Aがしっかりしてるから、俺たちは何年も問題なく一緒に居られる。関係が崩れたりしないんだよ」
「…わかってるけど、あの子だけ我慢してる気がして、それが、僕はどうしても嫌で…」
「そう？…俺はそう思わないけど」
ジョンハンは、少し子どもの悪巧みのような表情で否定した。
いわく、Aともっと距離を縮めたいとか、もっとAの知らない一面を見たいだとか、あわよくば特別に思ってもらいたいと考えるメンバーが居たとしたら。
そいつも同じくらい、またはそれ以上に我慢して一緒に居るんじゃないかな？と。
あーあ。ハニはもう検討がついているようだ。いたずらっぽい笑い方をするジョンハン。まさに、ゴセで見せるずる賢い一面を垣間見たような。
「俺の予想だけど。Aは全部分かってるよ。俺たちに敢えてそう接してる。けど、よく言うでしょ？俺たちと天秤にかけて勝るものはないって」
「…うん、」
「Aは、シュアが思ってるよりもずっと、俺たちのこと好きだよ。寂しがることない」
まだ少し、納得の行かない顔をするシュアのことを、ジョンハンはただ優しく抱きしめた。
Aのことをまるで本当の妹のように、本気で心配して本気で怒るジョシュアにとっては、とても大きな問題なはずで。相変わらず人の心配ばかりして優しいやつだな、と思う。
「僕、Aには、誰よりも幸せで居て欲しい。僕たちといて、たくさん幸せになっていてほしいんだよ」
後に続いてジョシュアを抱きしめたとき、俺の耳元で、独特の柔らかすぎるほど繊細な声で、そう言った。
「幸せにしよう。大丈夫。何があっても、俺たちがAを幸せにするんだよ」
俺たちも、どんなものと天秤にかけても。
Aを幸せにすると、俺たちは誓った。
．
GOING SEVENTEEN EP.28 EGO #2→←僕たちの妹
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KEY(プロフ) - いつもありがとうございます🙇いつも最高です！ (2022年10月14日 22時) (
レス) @page43 id: e6e7d876c8 (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - すごくキュンキュンします、何回も読み返してます😭 (2022年9月27日 10時) (レス) @page41 id: cb9ba72967 (このIDを非表示/違反報告)
名無し54892号(プロフ) - 作者様のお話本当に大好きなんです…！とってもキュンキュンして読んでるだけでも胸が苦しくなってくるような、本当に素敵な作品だと思います🥲何回も読み返して更新されてるかな？と見に来てしまっています笑決して無理はなさらず続きが読めるのを心待ちにしてます！ (2022年9月4日 15時) (レス) id: 1445cdbb12 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています！！これからも無理のない範囲で良いので更新して頂けると嬉しいです私の生活の一部なんです🥲💞これからも頑張ってください！！ (2022年8月20日 19時) (レス) @page38 id: 0a0a63f7c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ - 作者様の作品とても大好きで何回も読み返させていただいています！ これからも無理のないように更新していただけると幸いです！これからも頑張ってください！ (2022年8月20日 16時) (レス) id: cc4c34b3df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅんちゃん | 作成日時：2021年8月21日 4時
