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「ほら、ちゃんとよく見せてみろ」
「ヌナ足は？痛くしてない？」
「もう…大丈夫だよ」
もう車でも何回も見ていたのに、宿舎に着いて真っ先に壊れたシューズを確認された。ディノに至っては私を座らせ手際よく靴下を脱がせて、足首や足の甲をマッサージしながらチェックし始めた。
これ…恥ずかしいからやめて欲しいんだけど…。
「…やっぱりソールは高くしない方がいいかもな」
「でも高さがないと、ウジオッパとさえ身長差が気になりませんか？」
「そうだけど、…つま先の負担が大きすぎる気がする」
「ヌナ、外反母趾になりますよ？」
「だとしても、身長差だけはどうにもならないと思う…」
「Aの体が優先。それに、もう今更身長差でどうこう言われないだろ」
いつも負担をかけるのは、ホシオッパとディノ。
私のせいで皆の持つポテンシャルを邪魔することだけはしたくなかった。
私の納得しない顔を見て、ホシオッパは笑って頭を撫でてくれる。
「ほら、またそういう顔する。A込みで俺たちの魅力なんだから、別に気にすることない」
「…そうですよ、ヌナが居なきゃ出来ないことだってたくさんあるんだから」
「……うん、ありがとう」
今度はお揃い何にしますか？なんて努めて明るく振る舞うディノに、幾度となく救われてきた。
落ち込みやすく、気にしいな私のことをどうして皆は愛してくれるのかな。
私なんか、とネガティブになることを本気で怒ってくれるのは世界を探しても皆しか居ない気がして。
「…体は大切に、お互いを信じて、自分を責めたり下げたりしない。何度も約束したよな、俺と」
「ヌナは結構約束破るけどね」
「破られても破られても、何度だって約束取り付けてやるからな？」
にこーっと笑うふたり。
私はここに居られてなんて幸せなんだろう、と心が暖かくなるのは、数え切れないくらいだ。本当に幸せな運命で生きてこられたと思う。
ディノが湿布を持ってきて貼ってくれているときに、作業室から帰ってきたウジオッパがリビングを通り掛かる。
私の足のテーピングと湿布を見て、眉間に皺を寄せながら怪我したのかとディノの隣に座り込んだ。
「違います、念の為にヌナの足を保護します」
「そうか、安心した」
「…みんな心配性なんだから」
「こらA。当たり前だろ、家族みたいなもんなんだし」
「みたいなもんじゃなくて、家族だろ」
「…そうですよ、家族です」
こんなに幸せな家族、ずっと一緒に居られたらいいのに。
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KEY(プロフ) - いつもありがとうございます🙇いつも最高です！ (2022年10月14日 22時) (
レス) @page43 id: e6e7d876c8 (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - すごくキュンキュンします、何回も読み返してます😭 (2022年9月27日 10時) (レス) @page41 id: cb9ba72967 (このIDを非表示/違反報告)
名無し54892号(プロフ) - 作者様のお話本当に大好きなんです…！とってもキュンキュンして読んでるだけでも胸が苦しくなってくるような、本当に素敵な作品だと思います🥲何回も読み返して更新されてるかな？と見に来てしまっています笑決して無理はなさらず続きが読めるのを心待ちにしてます！ (2022年9月4日 15時) (レス) id: 1445cdbb12 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています！！これからも無理のない範囲で良いので更新して頂けると嬉しいです私の生活の一部なんです🥲💞これからも頑張ってください！！ (2022年8月20日 19時) (レス) @page38 id: 0a0a63f7c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ - 作者様の作品とても大好きで何回も読み返させていただいています！ これからも無理のないように更新していただけると幸いです！これからも頑張ってください！ (2022年8月20日 16時) (レス) id: cc4c34b3df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅんちゃん | 作成日時：2021年8月21日 4時
