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「…Aはどうしたい？」
「どうって…」
「Aにそういう気持ちを持ってるのは、1人だけじゃないかもしれないよ」
それは、私がもう既に知っていることで。結局は相手の厚意に甘んじて、行動にも言葉にも出せていなかったものだった。
鈍感なわけじゃない。冗談のように言っていても、きっと私のために隠そうとしてくれた人だって、いたから。
「それは、最初から決めてるんです」
「…うん？」
「私は誰の気持ちにも応えられない。もし、私がどうしてもこの人の気持ちにだけは応えたい、私もこの人なら気持ちを返してあげたいって思うときは、」
私がSEVENTEENを辞めるときだから。
「…A、それはもうずっと前に言っていたことでしょ」
「今も皆と一緒に居るからには、ずっと変わりません。それほど代償を背負わないと、うっかり皆のこと好きになっちゃいそうだから、なんて、へへ」
最初は本当に、そう思わないとみんなとは一緒に居られない、ダメだと思った。
夢に向かってひた走っている、容姿端麗で性格も良い皆のこと、好きにならない女性なんて居ない。1番近くで見ているからわかるよ。
男性だらけの中で女がいるのに、それでも私を信頼して、ましてや本気で愛してくれるファンだって居るんだから。
天秤にかけるまでも、ないはず。
「嬉しいけど、やっぱり、いざ言って貰えたらこんなに動揺するんだから、きっと私の最初の決意は正解だったんだと思います」
「………、Aはそれで幸せなの？」
「みんなといて、幸せじゃないわけ、ないです」
皆が私を置いて大人になっていく気がしていた。
大人の男性になって行くにつれて、ただ変わらないのは私だけだと焦っていた。
いろんな仕事をしてみたいとトレーナーをやってみたり、作曲もしてみたり、体を鍛え始めてみたり、髪を切ってみた。いろいろやって、ここまで来たけれど。
やっぱり、変わらないほうがいいこともある。
私が変わらないことで、良い事もあるはずだって。
信じていなければ、だめになっちゃう気がして。
「…A、ごめんね」
「え、？何が？」
「ごめん。ほんとに、ごめんね」
「謝られること、されてないですよ」
私を抱きしめたシュアオッパは、涙声でごめん、とひたすら謝っていた。
どれだけ背中を撫でても、鼻をすする音と、私に謝るその声は止まない。
私の肩に顔を埋めたオッパの声は暗く沈んで、抱きしめる力は強いまま。
「どうして、シュアオッパが泣いてるの…？」
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KEY(プロフ) - いつもありがとうございます🙇いつも最高です！ (2022年10月14日 22時) (
レス) @page43 id: e6e7d876c8 (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - すごくキュンキュンします、何回も読み返してます😭 (2022年9月27日 10時) (レス) @page41 id: cb9ba72967 (このIDを非表示/違反報告)
名無し54892号(プロフ) - 作者様のお話本当に大好きなんです…！とってもキュンキュンして読んでるだけでも胸が苦しくなってくるような、本当に素敵な作品だと思います🥲何回も読み返して更新されてるかな？と見に来てしまっています笑決して無理はなさらず続きが読めるのを心待ちにしてます！ (2022年9月4日 15時) (レス) id: 1445cdbb12 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています！！これからも無理のない範囲で良いので更新して頂けると嬉しいです私の生活の一部なんです🥲💞これからも頑張ってください！！ (2022年8月20日 19時) (レス) @page38 id: 0a0a63f7c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ - 作者様の作品とても大好きで何回も読み返させていただいています！ これからも無理のないように更新していただけると幸いです！これからも頑張ってください！ (2022年8月20日 16時) (レス) id: cc4c34b3df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅんちゃん | 作成日時：2021年8月21日 4時
