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「…ミョンホ、私タンバルモリ似合うと思う？」
「え？」
Aに、今日着てもらう服を渡したときのことだった。
かわいいー！といつも通り俺の服を喜んでくれたAは、恐る恐るという感じで問いかけてきた。
タンバルモリ…つまり髪を切るってこと？
「…似合うと思うけど、髪を切るのは反対する」
「やっぱりそう言うよね…」
「なんで？切りたいの？」
「切りたいっていうか…うーん。ひとつの手段として考えてるの」
「切りたいわけじゃないならやめな、Aの髪の毛綺麗だから」
別に短い髪の女の子が嫌いとかじゃないけど、単純にAの髪の毛はずっと長いし。綺麗に手入れされた髪の毛を触るのも、わりと嫌いじゃない。
長いほうが服に合わせていろいろ変えることもできるし、短く見せることだってできるじゃん。大は小を兼ねるというか、なんというか。
「…こんなに綺麗なんだから、切っちゃもったいないよ」
Aの髪を指にくるくる巻いてみる。いつもこんな風に髪の毛を触って遊ぶけど、Aは笑ってくれて嫌な顔をしない。そういう優しいとこがわりと、嫌いじゃない。
やっぱり、綺麗だ。
サラサラで黒く染めているのに透き通ってるし、ロングヘアは少し童顔っぽいAの雰囲気を、少し大人っぽくしている気がする。
「……なんかあった？手段ってなに」
さっき、ひとつの手段と言った。
方法として考えているなら、なにか目標があるはず。別の道があるなら、髪の毛を切るってことは少し大きな代償過ぎると思うんだけど。
「…髪の毛切ったら、シルエットとか少しでも皆に近づけないかなーと思って」
「切っても切らなくても、AはAだよ。近づけないでいいよ」
「どうして？だって、浮きたくないし…」
「容姿を揃える必要はない。だって、俺たちは誰も似てないよ」
ほらやっぱり、変なこと考えてた。
「Aが浮いてるんじゃなくて、目を引くだけ。そんなに髪の毛が長いことでそう思わせるなら、俺が髪を伸ばすよ」
Aは仲間はずれとか、浮いてるとかそういうことに敏感だから。
自己肯定感が低いし、いつだって自分は俺たちの蚊帳の外だなんて馬鹿なこと考えてる。そんなことあるわけがないのに。
俺たちは容姿がどうあっても、溶け合えると信じて欲しいのに。
「…まあ切っても、似合うと思う。………でも俺は、長い方が好きだけど」
「ふふ、好きなんだー？」
「…うるさいな」
そうだよ、好きだよ。
…悪い？
→
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＊ゆいな＊(プロフ) - 更新待ってました（ ; ; ）最高です！今まで読んできたお話の中で一番大好きで何度も何度も読み返しました！！更新もちゅんちゃんさんのペースで無理しないで下さいね(*^^*)いつも応援してます！大好きです！ (2021年6月12日 11時) (
レス) id: 805ae0b089 (このIDを非表示/違反報告)
フィガロ - 更新はもうしれないのでしょうか（ ; ; ）？ 突然更新が途切れてしまったので心配です…お知らせなどでもいいので何か報告待ってます(^^) お話の内容とっても好きです！更新も楽しみにしていますm(_ _)m (2021年5月19日 0時) (レス) id: 2c85f96aa8 (このIDを非表示/違反報告)
＊ゆいな＊(プロフ) - 久々の投稿ありがとうございます！！！！ハニオッパきゅんきゅんしました！！ (2021年3月30日 20時) (レス) id: 805ae0b089 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 更新待ってます！ (2021年3月5日 0時) (レス) id: 68c62b5d72 (このIDを非表示/違反報告)
さか(プロフ) - ふわふわした話だけじゃなくて、少し辛いお話が混ざってるのがとても好きです。でも、あまり過度ではなく直接的な痛い表現などは避けて書かれているのかなと伺えるので読んでいても辛い気持ちにはなりません。程よく読みやすくとても好きなお話です。 (2021年2月13日 6時) (レス) id: 4188621a8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅんちゃん | 作成日時：2020年11月27日 8時
