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結局俺は2人で出かけるなんて、勇気は出ない。
万が一見られて、Aに迷惑をかけたくないから。
"俺たちだけで映画を見ない？Aの部屋で"
そうミンギュとドギョムを誘ったら、それはそれは嬉しそうにしっぽを振った。
「…すぐ寝てやんの」
「ふふ、ふたりとも疲れてるもんね」
ふたりともうきうきしながらお酒を飲んで、結局すぐに寝て。カーペットに寝転がる2人にブランケットを掛けて、俺とAはソファーに座る。
2人の寝息が静かな空間に響くこの空気感は嫌いじゃない。クッションを抱えて見るAの髪を撫でると、照れくさそうに笑って目を閉じる。
「…その顔、キス待ちなの？」
「そんなわけないでしょ！」
愛情の証としてゆっくり瞬きをするなんて猫じゃん。
ふん、と拗ねた彼女の横顔に、プロジェクターの光が反射してキラキラしている。もし俺の手にカメラがあったら、その綺麗さにシャッターを切ったはずだ。
「私たち97って、バランス良いよね」
「…まあヒョンたちに比べたらお互い似てるかも」
「ふふ。ドギョムが先頭を切って、ミンギュが乗っかって私が引きずられて、結局ミョンホも仕方ないなって顔して、結局みんなで騒ぐの。なんでも4人でなら楽しめるよね」
「確かに…仲良いと思う」
「うん！ ミンギュもドギョムもミョンホも優しくて、楽しくて、大好きだなぁ。…普段は言えないけどね」
憂さ晴らしに、ミンギュとクラブに行った日。お酒を飲んだ勢いで、ミンギュがふと零したことがある。
『Aのさ。ドギョムとか、ウジヒョンとかウォヌヒョンを見る目が、俺とは全然違う時があんの。…愛おしそうっていうか。…それが、すげーきつい』
その時は、ああ、俺もわかるって。
その視線の先に居るのは、いつも俺たちじゃないよなって思ってた。
でも今日、ある思い違いに気付いた。
「…A、さっきなに考えてた？」
「え？」
「ミンギュ見てるとき。優しい顔してた」
「…運ぶの大変だなあ、って。オッパたちに手伝わせたら、映画4人で見たのかずるいぞって騒いじゃうかな、って。ふふ」
「うるさくなりそう」
「…4人だから見たのに」
俺たちは自分に向けられてる想いに関しては酷く鈍感で。ミンギュも俺もドギョムも、同じように、愛されてるだけだった。
甘えるようにAの肩に頭を乗せたら、彼女は嬉しそうに笑う。
「…A、ありがと」
「ふふ、こちらこそ」
「…まだ、こうしてていい？」
「いいよ？かわいい〜！」
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＊ゆいな＊(プロフ) - 更新待ってました（ ; ; ）最高です！今まで読んできたお話の中で一番大好きで何度も何度も読み返しました！！更新もちゅんちゃんさんのペースで無理しないで下さいね(*^^*)いつも応援してます！大好きです！ (2021年6月12日 11時) (
レス) id: 805ae0b089 (このIDを非表示/違反報告)
フィガロ - 更新はもうしれないのでしょうか（ ; ; ）？ 突然更新が途切れてしまったので心配です…お知らせなどでもいいので何か報告待ってます(^^) お話の内容とっても好きです！更新も楽しみにしていますm(_ _)m (2021年5月19日 0時) (レス) id: 2c85f96aa8 (このIDを非表示/違反報告)
＊ゆいな＊(プロフ) - 久々の投稿ありがとうございます！！！！ハニオッパきゅんきゅんしました！！ (2021年3月30日 20時) (レス) id: 805ae0b089 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 更新待ってます！ (2021年3月5日 0時) (レス) id: 68c62b5d72 (このIDを非表示/違反報告)
さか(プロフ) - ふわふわした話だけじゃなくて、少し辛いお話が混ざってるのがとても好きです。でも、あまり過度ではなく直接的な痛い表現などは避けて書かれているのかなと伺えるので読んでいても辛い気持ちにはなりません。程よく読みやすくとても好きなお話です。 (2021年2月13日 6時) (レス) id: 4188621a8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅんちゃん | 作成日時：2020年11月27日 8時
