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全チームの収録だから、朝早くから夜遅くまでかかってしまった。
おかえり、ってヌナの控え室に行くと、俺の顔を見て安心したように、ハグしに来てくれて。
珍しいから、嬉しかった。
もう遅いしなにか頼んで家で食べようってことになったからそのまま直帰。ヌナと外に出られるまたとない機会だったけれど、また俺がここに迎えに来ればいいだけだから。
そういえば、ずっと気になっていたことがある。
「ヌナさ、お気に入りな子、居るの？」
「…は！？」
「練習生の中で。ヌナだって人間だから、好き嫌いあるでしょ」
俺のことを信じられないって顔で見てるヌナ。
そんなに変なこと言ったかな？
「そんなこと言う子に育ったの、ボノニ…！？」
「…例えばさ、カトク交換してくださいとか言われたらどうするの？仕事関係だし別に咎められないでしょ」
「うーん…個人的には教えないよ」
「なんで？一般人に戻っちゃう子もいるでしょ」
「…だめだよ。大切な教え子だもん」
てっきり俺たちが怒っちゃうからだよって言葉が出てくると思ったのに。
俺たちが理由じゃないことに少しムカついたけど、ちゃんと話を聞いたら、なるほどな、と思う。だから、練習生はきっとヌナを信頼して慕うんだね。
ただの憧れだけじゃないんだ。
ヌナは本当に心から綺麗な人なんだ、って。また俺は自覚することになった。
「例えば、終わってからのグループトークとかなら、参加していいかな。個人では連絡は取れないよ」
「どうして？」
「私に連絡先を聞ける積極的な子と、聞きたいけど遠慮して言えない子がいるでしょ？思いは一緒でも」
「…うん」
「言えない子は、きっと影で悲しむと思うの。教えた子は特別なんだ、僕たちはそうじゃないんだって」
「…そうだね」
「私は、ひとり残らず、みんなの先生だから」
ヌナは、見えていない場所にまで気を配ることができる。自分のことなんか見ていないなんて、絶対に思わせない。
逆に、自分には特別なんじゃないか、と思わせることも出来るんだろうけど。
「スンヨニヒョンが、ヌナを尊敬するって言ってた」
「…チョスンヨンさん？」
「…陽の当たらないと思ってた練習生のこともみんな見てるって」
「へ…そうなんだ、嬉しいな」
ねぇ、ヌナ。
どんどん俺たちから離れて、遠くに行かないでよ。
知らないヌナにならないでほしい。
「どんどん、ヌナがみんなのものになる気がして。ちょっと寂しいな」
「ええ〜なんで？」
「なんでもない」
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ペンブログ PRODUCE X 101 #4→←一滴もこぼさない
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みお(プロフ) - 初めまして！初めてこの小説を見つけた時とても面白くて一気にシリーズ全部読んじゃいました！めちゃくちゃ好きな内容でした！リクエストしても大丈夫ですか？他のグループとの絡みが見てみたいです！これからも更新頑張ってください！ (2020年11月18日 7時) (
レス) id: 34e40ccb1d (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゃん(プロフ) - 春さん» その通りです…！分かりにくい例えですみません(；；) (2020年10月23日 21時) (レス) id: 1570d559b0 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゃん(プロフ) - ひょにさん» 遅くなってしまい申し訳ありません、可愛いヒロインを褒めて頂きとても嬉しいです…！これからも応援よろしくお願いいたします…！ (2020年10月23日 21時) (レス) id: 1570d559b0 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - シンメってジャニーズ好きだったときによく聞く言葉だったのでそうかなと思って聞きました！ (2020年10月6日 23時) (レス) id: 3d6b19a635 (このIDを非表示/違反報告)
ひょに(プロフ) - 三章おめでとうございます(^^)いつもこっそり読まさせていただいてます…(笑)可愛らしい夢主ちゃんに憧れております…！ちゅんちゃんさんのペースで頑張ってください応援してます！ (2020年10月6日 19時) (レス) id: 05506812b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅんちゃん | 作成日時：2020年9月30日 22時
