愛されていること ページ43
練習生たちには敢えて説明しないことにした。余計な責任感を負わせたくない。携帯も彼らは見ないから、しばらく知ることは無いはず。
そして私は、プデュにしばらく専念することになった。
合間を縫って参加するわけではないし、車椅子での移動だし迷惑は掛けたくないから、ついでにパフォチとの移動車で降ろしてもらうことになる。
念のため今までと違う入り口でマネージャーさんと降りて、パフォチに手を振る。入り口の扉を開けてもらうと、もう練習生たちは皆ざわざわしていた。
「え、先生、車椅子…！」
「わあ、ねぇ皆A先生来た、先生！」
「(…ペットショップの赤ちゃんコーナーみたいだ)」
「A先生、体は大丈夫ですか…？」
「ふふ、大丈夫ですよ、怪我だけだから」
そっか、早朝に来てた時より練習室があるフロアは人で溢れていて当たり前だ。
その中でも、もじもじしながら話しかけてきたのは"Finesse"の課題曲で評価をする子たちだった。
最初に私を見つけてくれたのはウリムの練習生、チュ・チャンウクくんとキム・ドンユンくん。恐る恐る、わたしに話しかけてくれた。
「…A先生、あの、僕たちあの日、ホシ先輩に、えっと、」
「ごめんなさい。どうしても、A先生のあの怪我を知ってて黙ってるわけにはいかなくて、」
「どうして謝るんですか？二人が見つけてくれたから、悪化せずに済んだし、私の恩人ですよ」
「そんな、優しすぎますよ先生…」
双子みたいで、とても仲良しの二人。
あの日、誰かを呼んでくると走ってきてチーム全員がバタバタとやって来たことはもう笑い話にしてもいいと思う。
私を軽々と救護室へ運んだハンギョルくんは、ちゃんと飯食ってますか？と空気を読まずに話しかけてきたのをよく覚えている。
「…話し合えました？皆」
「…はい、先生のおかげで」
「ちゃんと意見出し合って、振りは固められてますか？」
「…、」
「私のグループは、得意なことは信頼してその人に任せています。皆で共有して、アイデアを膨らませてもいい。誰かが優れているなら、皆で乗っかるべきですよ」
ずっと、ぎくしゃくしてプライドがぶつかって話し合えていなかったこの子たち。
あの日、救護室に来てくれたとき全員で顔を合わせたのは、ポジションが決まった日以来だったと聞いて気がかりだった。
ウォンジンくんは、苦労続きだな。
「ふふ、あの日怪我してよかった、って言ったら、怒る？」
「怒ります！！」
「もう先生！」
→
．
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みお(プロフ) - 初めまして！初めてこの小説を見つけた時とても面白くて一気にシリーズ全部読んじゃいました！めちゃくちゃ好きな内容でした！リクエストしても大丈夫ですか？他のグループとの絡みが見てみたいです！これからも更新頑張ってください！ (2020年11月18日 7時) (
レス) id: 34e40ccb1d (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゃん(プロフ) - 春さん» その通りです…！分かりにくい例えですみません(；；) (2020年10月23日 21時) (レス) id: 1570d559b0 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゃん(プロフ) - ひょにさん» 遅くなってしまい申し訳ありません、可愛いヒロインを褒めて頂きとても嬉しいです…！これからも応援よろしくお願いいたします…！ (2020年10月23日 21時) (レス) id: 1570d559b0 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - シンメってジャニーズ好きだったときによく聞く言葉だったのでそうかなと思って聞きました！ (2020年10月6日 23時) (レス) id: 3d6b19a635 (このIDを非表示/違反報告)
ひょに(プロフ) - 三章おめでとうございます(^^)いつもこっそり読まさせていただいてます…(笑)可愛らしい夢主ちゃんに憧れております…！ちゅんちゃんさんのペースで頑張ってください応援してます！ (2020年10月6日 19時) (レス) id: 05506812b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅんちゃん | 作成日時：2020年9月30日 22時
