・ ページ16
「…ちゃんと朝までに帰ってくるかな」
「ウォヌがついてるから大丈夫だろ」
「……やっぱり、練習生との距離が近すぎるのかな」
何をするにも、制限されるのは仕方ないと思う。
それでも仕事だからきちんとこなしたい。向き合いたいし、自分の全てを費やしてでもあの子たちの未来を開いてあげたい。
私が、男の子と距離を取らないといけないってことは、あの子たちの順位や未来には何も関係がないのだから。
「Aが気にしなくていいよ、俺らが守るからそれでいいの」
「…オッパ、ほんとにそう思ってる？」
「思ってるよ。Aのこと信頼してるし、…まあ妬くけどさ。…お前の曲あげることだって根に持つし。でも、Aはオッパのこと好きだろ？」
「うん、大好きです」
「ん〜！オッパはそれでいいの〜」
スンチョリオッパは、良く喧嘩するけど私のことを本当の家族と同じくらいに大切にしてくれるお兄ちゃん。最後には絶対に味方になってくれる存在。
オッパの腕枕でうとうとしかけたころ、オートロックの解除を知らせる音がした。うちの宿舎は防犯上、ロックを解除したときに自然にモニターがついて、ピピッと音が鳴るように設定されている。
「お、早かったな」
スンチョリオッパは起き上がって、玄関に迎えに行った。
私はウォーターサーバーでストロー付きのタンブラーにお水を入れて、玄関に向かった。きっと、お酒を飲んでいるはずだから。
「…ヒョン、Aただいま。チャニ、半分寝てる」
「おかえり。ウォヌシャワー浴びてこいよ、俺が布団まで連れてく」
「私も連れてくの手伝う…！」
「ん、ありがとう」
肩を持ったら、ヌナ…？と抱きついて体重をかけてきたチャニ。スンチョリオッパが支えてくれて、布団まで辿り着いて一緒に座り込んだらチャニはもっとすがりついて抱きしめて離さなかった。
オッパに目配せをしたら、撫でてやれってジェスチャーされて。顔にかかった髪の毛を除けてあげると、眠たそうなチャニの目と視線が合う。
「…ヌナ、僕のこと好き？」
「うん、大好き」
「僕も大好きだけど、あのね？ヌナが褒めていいのは、僕だけなんですよ。いまだけ、とくべつに他の人も褒めていいんです」
「ふふ、うん。そうなの？」
「そう。ほんとはね、ずっと、僕のヌナなんです…」
どうしよう、チャニ、本当にかわいい。
とろんとした目でそんなこと言われたらたまらないよ…！スンチョリオッパだって目が垂れてて、にっこりしてる。
→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1563人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みお(プロフ) - 初めまして！初めてこの小説を見つけた時とても面白くて一気にシリーズ全部読んじゃいました！めちゃくちゃ好きな内容でした！リクエストしても大丈夫ですか？他のグループとの絡みが見てみたいです！これからも更新頑張ってください！ (2020年11月18日 7時) (
レス) id: 34e40ccb1d (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゃん(プロフ) - 春さん» その通りです…！分かりにくい例えですみません(；；) (2020年10月23日 21時) (レス) id: 1570d559b0 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゃん(プロフ) - ひょにさん» 遅くなってしまい申し訳ありません、可愛いヒロインを褒めて頂きとても嬉しいです…！これからも応援よろしくお願いいたします…！ (2020年10月23日 21時) (レス) id: 1570d559b0 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - シンメってジャニーズ好きだったときによく聞く言葉だったのでそうかなと思って聞きました！ (2020年10月6日 23時) (レス) id: 3d6b19a635 (このIDを非表示/違反報告)
ひょに(プロフ) - 三章おめでとうございます(^^)いつもこっそり読まさせていただいてます…(笑)可愛らしい夢主ちゃんに憧れております…！ちゅんちゃんさんのペースで頑張ってください応援してます！ (2020年10月6日 19時) (レス) id: 05506812b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゅんちゃん | 作成日時：2020年9月30日 22時
