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「ヌナには自覚が無さすぎるんですよ」
ずいぶん、大人になったなと思う。
ショットグラス、ロックで酒を飲むマンネなんて誰が想像したんだよ…。
横顔もこんなにかっこいいし、垂れた目も鼻筋もフェイスラインに至るまで。
きっとチャニが本気を出したら、堕ちない女なんか居ないんだろうな。
「…聞いてます？ヒョン」
「あ、うん。聞いてる」
「嘘でしょ、顔見てたもん。聞いてないよ」
「…いや、ディノも大人になったなと思って」
会員制のバーカウンター。
誰かが来るとしても、仕事に理解のある大人だけ。バーテンダーは透明人間になるし、聞いてない振りをしてくれる。
このお店も、ディノは知らないと思っていたのに。
「…ヌナも、大人になったねって言ってくれたはずだったんだ」
それが、本当に。
本当に、嬉しかったのに。
それでも僕のことは大人として、
男として見てはくれない。
きっとAヌナと僕は、姉と弟という関係からは抜けられない。
だからもう知らないんだ、と下を向く。
「…なにがあった？嫉妬か？」
「ずっと言ってたんだ、警戒心を持ってって。先生と慕ってくれても、相手は男なんだから距離に気をつけて欲しいって何度も言ってるのに。今日は、ついに頭を撫でて頬をつまんでた」
「…Aが？」
「練習生のことを、上手くなった、努力したんだねって。……昔の僕にするみたいに」
ヌナが頭を撫でていいの、僕たちだけじゃないの？
だって、それだけ長い間一緒に居るんだよ、僕たちだけが。
恥ずかしがり屋で人見知りのヌナが、出会って数ヶ月の練習生に同じことをしてた。
それが、どうしようもなく苦しかったと、ディノはどんどん酒を煽った。ブランデーなんて飲むのか？
あんな無邪気に笑って愛されているマンネと、目の前の大人の男は同一人物だなんて、Aは信じないんだろう。
「…僕が言っても聞いてくれない。嫉妬もあるけど、ヌナは純粋で人の悪意を知らないから」
「まあ…うん。疑うことを知らないな」
「どういう目で、練習生たちがAヌナを見てるか分からないんだよ」
俺たちがいるから、Aは言い寄られる隙もなければ1人で出かけることもしない。
恋愛を知らないから隠語も分からない。暗黙の了解も、言葉の裏にある口説き文句に気付かないまま、相手の好意さえ無碍にしているときもある。
「…あの目、見てればわかるよ。ヌナが優しくすればするほど、俺だけ特別かもって思う練習生が増えていくんだ」
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みお(プロフ) - 初めまして！初めてこの小説を見つけた時とても面白くて一気にシリーズ全部読んじゃいました！めちゃくちゃ好きな内容でした！リクエストしても大丈夫ですか？他のグループとの絡みが見てみたいです！これからも更新頑張ってください！ (2020年11月18日 7時) (
レス) id: 34e40ccb1d (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゃん(プロフ) - 春さん» その通りです…！分かりにくい例えですみません(；；) (2020年10月23日 21時) (レス) id: 1570d559b0 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゃん(プロフ) - ひょにさん» 遅くなってしまい申し訳ありません、可愛いヒロインを褒めて頂きとても嬉しいです…！これからも応援よろしくお願いいたします…！ (2020年10月23日 21時) (レス) id: 1570d559b0 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - シンメってジャニーズ好きだったときによく聞く言葉だったのでそうかなと思って聞きました！ (2020年10月6日 23時) (レス) id: 3d6b19a635 (このIDを非表示/違反報告)
ひょに(プロフ) - 三章おめでとうございます(^^)いつもこっそり読まさせていただいてます…(笑)可愛らしい夢主ちゃんに憧れております…！ちゅんちゃんさんのペースで頑張ってください応援してます！ (2020年10月6日 19時) (レス) id: 05506812b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅんちゃん | 作成日時：2020年9月30日 22時
