ホシオッパとの昔話 ページ7
「パフォチに、お前が欲しい」
2人きり、Aを呼び出した練習室。
合流が確定しチームテストを終えたAの入るチームに関して、ウジと揉めに揉めている。
俺もウジも、欲しいと譲らなかった。だから本人に打診するしか無かった。
パフォチを、俺を、選んで欲しくて。
「…私、ダンス、浮きませんか？」
「それを根本から叩き直すためでもある」
「うわあ…」
「最終的にはAの意見を聞くつもりだよ、ウジも俺も。お前ラップできないしな」
「すみません…」
「またそれ、あのな、お前を欲しくてウジと俺が揉めてるだけ！何を謝ることがあんだよ」
相当練習を積んだであろう歌もダンスも、浮かないどころか彼女にしか表現出来ない賜物。
だけど、自信なさそうに小さく縮こまっているこいつが、いつも気に食わなかった。
自信持てよ、お前すごいよってどれだけ言っても信じてくれない。チームだろうが、俺らは。信頼してくれよ。
彼女から咄嗟に出るすみません、という日本語も、覚えてしまった。
「いいか？お前のダンスも表情も、欲しい。お前みたいに表現したいとさえ思う。…これも本心だからな」
肩を優しく掴んで言い聞かせるように話す。国籍も年齢も違う女の子にどう接したらいいかなんて、俺は分からないから。
慣れない俺がこれ程欲しいって言ってるんだから…
俺は、Aのダンスを見ると、踊らせたい振りがどんどん浮かぶんだ。ここまで俺を高ぶらせるダンスを踊るんだから、取られてたまるもんか。
ウジには、
…ボーカルチームには渡したくない。
「俺を選んでほしい、頼むよ、A」
Aの瞳に映る、必死な顔した俺が見えた。
＿＿＿
「今でもあの日のホシオッパを超えることはないです…」
「おい！掘り返すな！」
「俺を選んでくれなんて…」
「遠い目をするな！やめろ！」
横になったA、その隣に座る俺。
医務室もとい、メンテナンス室。
コンサートの昼夜間に、酷使した体を労る。
俺とは違う、Aの華奢な腕と脚を繋ぐ関節はテーピングだらけ。心配だけど、お前が明るく振る舞うなら俺もそうするよ。
「ああでも言わないと、お前ボカチになりそうで嫌だったんだよ…」
笑ってるお前は知らないだろうけど。
俺を選んでくれなんて言うの、お前以外に誰もいない。
そうしたいほどの女の子、他にいない。
(ウジオッパの言葉も感動的でしたけどね)
(ウジ！？なんて言った？)
(言いませんよ、私の命が危ない)
(…？)
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ちゅんちゃん(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！いま�イ泙任△蠅泙后�ページ上部のシリーズ全てを見る、から飛べると思います！ (2021年11月6日 21時) (
レス) id: d1cd92e110 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - おもしろくて一気に読んじゃいました〜！！�△盂擇靴澆任� (2021年11月5日 23時) (レス) @page50 id: 8bf5dbbddd (このIDを非表示/違反報告)
いちご - なんか色可愛いんだが(真顔)面白かったんでホシくんポチっとなしときますねはい。(※彼女は中学生です) (2020年7月27日 21時) (レス) id: edee17033c (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゃん(プロフ) - 瑪瑙さん» はっ…！！エメラルドの…！エメちゃんの大ファンです！読んでもらえて本当に嬉しいです…！なかなか進まなくてだらだらしたお話ですが、そう思って頂けて嬉しいです…(*`ω´*)もっと頑張ります！ありがとうございます！ (2020年7月18日 0時) (レス) id: 9b4c1ba7dc (このIDを非表示/違反報告)
瑪瑙(プロフ) - 文章から感じとれる優しさと愛がいっぱいの雰囲気と主人公と周りのメンバーの愛して愛されるという関係がとても素敵です！私も紅一点物を書いていますがこんな可愛い女の子は書けないです。更新楽しみにしています！ (2020年7月17日 2時) (レス) id: 17f4ccf88a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅんちゃん | 作成日時：2020年7月1日 0時
