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ヌナは、声を押し殺して泣いた。
あの日俺にだけ見せた泣き顔のままで。
次第に漏れる嗚咽が子供のようで可愛い。赤ちゃんみたいだね、とジュニヒョンが愛おしそうに抱きしめてるのを、やはり見ていたくない気がして。
見ないようにして頭を撫でていたら、ヌナは泣き疲れて眠った。
それほど溜めていた思いを伝えてくれたのに、俺はそれを見ないふりなんて出来るのかな。
「ねぇヒョン。俺がもしここで動いたら、それはおせっかいになるのかな」
「ううん、キューピッドって言うの」
「…そうだといいな」
何もしなくていいとヌナは俺たちに言った。
でも俺たちに話すほど、辛かったってことだと思うから、やっぱり見ないふりなんてできない。
ヌナのことに関してずっと、傍観者のように振舞っていたけど。今度こそ、傍観者をやめることにしたよ。
「もしもし、ヒョン。チャニと一緒に来て欲しい。…場所は送るよ。…ウォヌヒョンも？…いいけど」
＿＿＿
寝ているヌナを起こさないように、ベンチに座った俺の肩へ乗せる。
Aヌナに、こんな風に触れたの、久しぶりだ。
とても時間が経っている気がする。
恋愛感情を自覚して、見ないふりして傍観者のようになってから、Aヌナと距離を詰められなかったから。
「スンチョリヒョン、チャニ。ヌナになんて言ったの？」
「…やっぱり、あれからおかしかったもんな、A」
Aヌナの顔を覗き込んで髪を撫でるスンチョリヒョン、眉毛を下げてヌナの手を握るチャニも。
みんなヌナに思ってることは同じなはずだ。デビューしたあの日から、または出会った時からずっと。
「仲間じゃないのかな、私ってなんなんだろうって。ヌナがそう言って泣き止まなかったの。泣き疲れて寝るくらいね」
「ヒョン、ヌナに言うことだけ聞いてればいいんだって、言ったんでしょう？
「…ヌナが俺たち以外と居ないようにずっと縛っておけるなんて、俺は思わないです。現に、ヌナは仲間じゃないから、制限されているとまで思い詰めてる」
「俺は好きだからこそ、ヌナには自由でいてほしい」
立て続けに俺だけの声が海の匂いに澄んで響いた。俺は、きちんとヌナの気持ちを伝えられただろうか。
潮の匂いに似合わない張り詰めた空気の中、スンチョリヒョンの低く穏やかな声が響く。
「ボノニや、俺は確かにそう言ったし、威圧的にAを傷つけたのもわかってるよ」
「…うん」
「だけど聞いてほしい。ちゃんと理由がある」
→
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ちゅんちゃん(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！いま�イ泙任△蠅泙后�ページ上部のシリーズ全てを見る、から飛べると思います！ (2021年11月6日 21時) (
レス) id: d1cd92e110 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - おもしろくて一気に読んじゃいました〜！！�△盂擇靴澆任� (2021年11月5日 23時) (レス) @page50 id: 8bf5dbbddd (このIDを非表示/違反報告)
いちご - なんか色可愛いんだが(真顔)面白かったんでホシくんポチっとなしときますねはい。(※彼女は中学生です) (2020年7月27日 21時) (レス) id: edee17033c (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゃん(プロフ) - 瑪瑙さん» はっ…！！エメラルドの…！エメちゃんの大ファンです！読んでもらえて本当に嬉しいです…！なかなか進まなくてだらだらしたお話ですが、そう思って頂けて嬉しいです…(*`ω´*)もっと頑張ります！ありがとうございます！ (2020年7月18日 0時) (レス) id: 9b4c1ba7dc (このIDを非表示/違反報告)
瑪瑙(プロフ) - 文章から感じとれる優しさと愛がいっぱいの雰囲気と主人公と周りのメンバーの愛して愛されるという関係がとても素敵です！私も紅一点物を書いていますがこんな可愛い女の子は書けないです。更新楽しみにしています！ (2020年7月17日 2時) (レス) id: 17f4ccf88a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅんちゃん | 作成日時：2020年7月1日 0時
