ミンギュのトラウマの話 ページ11
「あのねミンギュ、今だから言えることだけどね」
デビュー当日、朝ごはんを作るAを手伝おうと早起きしたら、図らずも2人きりになったキッチン。
今日は晴れてるね、と何気なく話すようなトーンで言ったんだっけ。
「ここに来て初めて好きになったの、ミンギュだったんだ」
なんとなく、好かれている気はしていた。
メンバーとは家族だから、Aと付き合うなんてできないけど、心のどこかでは。未来で、いつかそうなれるんじゃないか、って。
でも区切りをつけて俺に話したってことは、もう。
「…もう好きじゃない？」
「ミンギュは好きとかじゃなくて、大事な人だよ」
「なんでそういうこと言うの」
「ミンギュだから言うの！」
ひとりで勝手に終わらせて微笑むA。
まだ終わってないこっちはどうしたらいいんだよとは言えず。俺も好きだよとも言えず。
なにそれ、分かんない。なんて拗ねてみた。
デビューを区切りに、Aは距離を置こうとしているんじゃないかと思った。
そんなの、嫌だ。
＿＿＿
「A！」
「ぐえっ」
「飛行機隣だねっ、うれしい？」
「ミンギュが隣？！うれしい〜！」
「うれしい〜♡」
小さなA。抱きしめたら包み込めるくらいちいさくて、いい匂い。
デビューしてからAは予想通り、抱きついたりくっついたりするのをやめて、俺らから離れようとしていた。
けど、俺はめげなかった。
キャラとして、同い年として、仲間として。俺はみんなにこうだから、Aにもそうするんだって頑なにやめずにいたら、次第に受け入れてくれた。
作戦は成功したわけ。
「A〜、今日いい匂い〜」
隣に座ったA。くんくんしてくっついても嫌がられない。
ミョンホの服着てるけどかわいい。ムカつくけどかわいい！いいよ、かわいいから！俺は席隣だもんね！
「…なんか嗅いだことある匂い」
「バレた？ミンギュの香水使っちゃった。いい匂いだったから」
ごめんね？って可愛い顔して謝るんだから。怒らないと思って！怒らないけど！！怒らないよかわいいもん！
「かわいい！！！！！！」
「しーっ！」
「同じの買ってあげる！」
「いいよ、そうじゃないの」
どういうこと？
Aは笑って俺の頬をむにっとつまんだ。
「…ミンギュのを使うってことに意味があるんだから。私のになったら意味ないもん」
(かわいい…本当かわいい…)
(適切な音量でよろしい)
(なんでそんなにかわいいの…)
(ありがとう♡)
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ちゅんちゃん(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます！いま�イ泙任△蠅泙后�ページ上部のシリーズ全てを見る、から飛べると思います！ (2021年11月6日 21時) (
レス) id: d1cd92e110 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - おもしろくて一気に読んじゃいました〜！！�△盂擇靴澆任� (2021年11月5日 23時) (レス) @page50 id: 8bf5dbbddd (このIDを非表示/違反報告)
いちご - なんか色可愛いんだが(真顔)面白かったんでホシくんポチっとなしときますねはい。(※彼女は中学生です) (2020年7月27日 21時) (レス) id: edee17033c (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゃん(プロフ) - 瑪瑙さん» はっ…！！エメラルドの…！エメちゃんの大ファンです！読んでもらえて本当に嬉しいです…！なかなか進まなくてだらだらしたお話ですが、そう思って頂けて嬉しいです…(*`ω´*)もっと頑張ります！ありがとうございます！ (2020年7月18日 0時) (レス) id: 9b4c1ba7dc (このIDを非表示/違反報告)
瑪瑙(プロフ) - 文章から感じとれる優しさと愛がいっぱいの雰囲気と主人公と周りのメンバーの愛して愛されるという関係がとても素敵です！私も紅一点物を書いていますがこんな可愛い女の子は書けないです。更新楽しみにしています！ (2020年7月17日 2時) (レス) id: 17f4ccf88a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅんちゃん | 作成日時：2020年7月1日 0時
